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明るい部屋での3D視聴レポートも

パナソニック“VIERA”VT2/V2/G2を一斉テスト − 画質差を同一条件で徹底比較!

公開日 2010/03/19 14:36 折原一也
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■VT2/V2の画質はG2と一線を画している

パナソニックのVIERA VT2シリーズ、V2シリーズ、G2シリーズの画質にはどれだけの違いがあるのか。

まず、キューテックが発売している業務用のHD画質信号テストディスク「Hi-Definition Reference Software for Professional QT-1000series」を用意し、黒レベルの比較を行った。なお、画質モードは試作機のためか「シアター」設定では色調が揃っていないこともあり、全機種「オート」設定として、照明を薄暗く落とした状態で検証を行った。

夜景を撮影した「Tokyo Night」の映像を同時に映し出し、見比べると、その差は歴然としている。

前回、G2とG1の新旧比較の際にも、2009年モデルから2010年モデルになって黒が大きく締まったことに驚いたが、VT2、V2の黒レベルはさらにそこから深く沈み込む。

VT2の映像。ディテールがしっかりと描き込まれている

V2の映像。暗部の沈み込みはかなりのもの。色調がVT2とはやや異なる

G2の映像。全体的に明るめの画作りだが、ディテール描写力は上位2機種に譲る

具体的な見え方の違いでは、夜景で暗闇に照明が並ぶシーンを見ると、漆黒の黒自体のレベルがさらに低く、前回の視聴では2009年モデルに比べ大きく進化したと思えたG2すらも、若干黒がグレーがかって見えるほど、VT2/V2の黒描写はレベルが高い。

■黒の表現力、ディテールの描写力はVT2の優位が明らか

VT2とV2の画質の差も確かに存在する。静止した映像で仔細に比較してみたが、絶対的な黒の再現力はVT2の方が高い。また暗部階調表現力も高いことから、空撮のビルの屋根の、周りより若干黒レベルが低い建造物の存在まで描きだす。V2ではこの判別は難しい。

また、動いている夜景の空撮シーンでも、V2では地上の被写体が若干浮き上がって見えるのに対して、VT2はディテール一つ一つまでも細部の黒が完全に沈み、ディテールを鮮明に描き出す。

VT2の映像。タワーの鉄骨とその左の窓に書かれた文字の表現に注目

V2の映像。写真では伝わりにくいが、VT2より若干黒浮きが見られた

G2の映像。窓の文字を見ると精細感が上位機種に比べやや甘いことわかる

ちなみに、上位2機種と比較すると、G2はピーク輝度が高く、夜景の光の力強さに輝きがある。あくまでも上位機種との比較だが、全体的に明るめにシフトさせることで画質をまとめている、というチューニングの方向性なのだろう。

左からV2、VT2、G2。これを見ると3機種の黒の締まりがよくわかるだろう

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