「モバイルPCを次の次元に進化させた」
進化したソニー“VAIO”ノートの最上位機「Zシリーズ」の実力は? − 一条真人が徹底レビュー
これまでも「持ち運べるメインマシン」とでも言うべきパフォーマンスモバイルとして進化してきた“VAIO Zシリーズ”。今回のモデルチェンジでは「速く、持ち運びやすく」という以上のものを提案してきた。それが、「Power Media Dock」と呼ばれるドッキングステーションと組み合わせた利用スタイルだ。
Power Media Dockは、店頭モデルでは記録型DVDドライブ搭載モデルが本体に標準で付属し、オプションでBDドライブモデルも用意されている。やはりAVファン的な観点からはBD再生や記録もできたほうが良いだろうということで、店頭販売モデルの本体「VPCZ219FJ/B」とブルーレイドライブ搭載のPower Media Dockを使ってその実力を試してみた。
■飛躍的に薄くなった秘密は?
まずはモバイル性にも大きく関係する外形寸法を見てみよう。今回のVAIO Zでは前モデルと比較して横幅がやや広く約330mmになったが、奥行きは約201mmと変わっていない。ここで凄いのは、薄さが約半分の約16.65mmとなったことだ。デザイン的にスクウェアなので薄さを感じにくいかも知れないが、その薄さで話題となったMacBook Airの約17mmという数値と実は遜色ないのだ。
この薄さを実現した1つの理由がGPUにある。従来モデルは発熱の大きな外部GPUを搭載していたのが、今回のモデルでは本体のGPUはチップセット内蔵のインテル HD グラフィックス 3000のみとなり、ドッキングステーション側にGPU「AMD Radeon HD 6650M(1GBメモリ)」を搭載し、ドッキングステーション接続時に外部GPUを利用できるようになった。これにより、本体の薄型化と性能を両立させるということを実現したわけだ。なお、この外部GPUのパフォーマンスは従来のZの約2倍だという。
ディスプレイサイズは13.1インチで解像度は1,600×900ドット。これはサイズを考えれば十分に精細だが、さらにハイスペックを望むのであれば、直販サイトのVAIOオーダーメイドでフルHDも選択できる。
インターフェースとしては、左側面にVGA、右側面に奥から電源、USB3.0コネクタ(ドックとの接続に利用)、USB2.0コネクタ、HDMI出力、LANコネクタ、ヘッドフォン出力、前面にSD、メモリースティックスロットがある。コネクタ類は右側面に集中しているため、右手で抜きさししやすく、扱いやすい。
なお、クーリングに関してはデュアルファンを搭載しており、底面にエアインテークのための吸気口がある。キーボードはアイソレーテッドタイプで、ストロークはあまり深くないが、叩いていてストレスがない、うまいチューニングだ。
Power Media Dockと本体の接続はZの右サイド奥の電源コネクタとUSB3.0コネクタを使って行う。接続時は電源の供給もドッキングステーション側のACアダプタから行うことになる。WindowsでUSBコネクタを取り外すときは、「ハードウェアの安全な取り外し」をするのが面倒だが、Power Media Dockの取り外しに関しては、コネクタのボタンでこの処理を行える。これは便利な配慮だ。
他社製品も含め、いわゆるドッキングステーションというものはこれまでも多く存在していたが、今回のPower Media Dockは非常に小さいことに注目したい。外付け光学ドライブほどのサイズに、DVD/BDドライブ機能に加え、USB?3、有線LAN、HDMI、VGA(Mini D-sub 15Pin)を搭載しているのだ。本体にもVGAポートがあるので、最大3画面を接続できるディスプレイポートがあることになる。ちょっとしたパーソナルユースだけでなく、ヘビーなビジネスユースにも十分なスペックと言えるだろう。
■Power Media Dockに搭載されたGPUの威力は?
それでは実際に製品を試していこう。まず、やはり気になるのはPower Media Dockが搭載するGPU「RADEON6650M」の性能だろう。最初にWindowsエクスペリエンスインデックスで見てみたところ、本体側のものとあまり大きな差がないという少し意外な結果になったが、「ファイナルファンタジーXIV」ベンチマークでデータをとったところ、大きな差が出た。
Power Media Dockは、店頭モデルでは記録型DVDドライブ搭載モデルが本体に標準で付属し、オプションでBDドライブモデルも用意されている。やはりAVファン的な観点からはBD再生や記録もできたほうが良いだろうということで、店頭販売モデルの本体「VPCZ219FJ/B」とブルーレイドライブ搭載のPower Media Dockを使ってその実力を試してみた。
■飛躍的に薄くなった秘密は?
まずはモバイル性にも大きく関係する外形寸法を見てみよう。今回のVAIO Zでは前モデルと比較して横幅がやや広く約330mmになったが、奥行きは約201mmと変わっていない。ここで凄いのは、薄さが約半分の約16.65mmとなったことだ。デザイン的にスクウェアなので薄さを感じにくいかも知れないが、その薄さで話題となったMacBook Airの約17mmという数値と実は遜色ないのだ。
この薄さを実現した1つの理由がGPUにある。従来モデルは発熱の大きな外部GPUを搭載していたのが、今回のモデルでは本体のGPUはチップセット内蔵のインテル HD グラフィックス 3000のみとなり、ドッキングステーション側にGPU「AMD Radeon HD 6650M(1GBメモリ)」を搭載し、ドッキングステーション接続時に外部GPUを利用できるようになった。これにより、本体の薄型化と性能を両立させるということを実現したわけだ。なお、この外部GPUのパフォーマンスは従来のZの約2倍だという。
ディスプレイサイズは13.1インチで解像度は1,600×900ドット。これはサイズを考えれば十分に精細だが、さらにハイスペックを望むのであれば、直販サイトのVAIOオーダーメイドでフルHDも選択できる。
インターフェースとしては、左側面にVGA、右側面に奥から電源、USB3.0コネクタ(ドックとの接続に利用)、USB2.0コネクタ、HDMI出力、LANコネクタ、ヘッドフォン出力、前面にSD、メモリースティックスロットがある。コネクタ類は右側面に集中しているため、右手で抜きさししやすく、扱いやすい。
なお、クーリングに関してはデュアルファンを搭載しており、底面にエアインテークのための吸気口がある。キーボードはアイソレーテッドタイプで、ストロークはあまり深くないが、叩いていてストレスがない、うまいチューニングだ。
Power Media Dockと本体の接続はZの右サイド奥の電源コネクタとUSB3.0コネクタを使って行う。接続時は電源の供給もドッキングステーション側のACアダプタから行うことになる。WindowsでUSBコネクタを取り外すときは、「ハードウェアの安全な取り外し」をするのが面倒だが、Power Media Dockの取り外しに関しては、コネクタのボタンでこの処理を行える。これは便利な配慮だ。
他社製品も含め、いわゆるドッキングステーションというものはこれまでも多く存在していたが、今回のPower Media Dockは非常に小さいことに注目したい。外付け光学ドライブほどのサイズに、DVD/BDドライブ機能に加え、USB?3、有線LAN、HDMI、VGA(Mini D-sub 15Pin)を搭載しているのだ。本体にもVGAポートがあるので、最大3画面を接続できるディスプレイポートがあることになる。ちょっとしたパーソナルユースだけでなく、ヘビーなビジネスユースにも十分なスペックと言えるだろう。
■Power Media Dockに搭載されたGPUの威力は?
それでは実際に製品を試していこう。まず、やはり気になるのはPower Media Dockが搭載するGPU「RADEON6650M」の性能だろう。最初にWindowsエクスペリエンスインデックスで見てみたところ、本体側のものとあまり大きな差がないという少し意外な結果になったが、「ファイナルファンタジーXIV」ベンチマークでデータをとったところ、大きな差が出た。