Siriで楽曲再生のコントロールも
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■「Siri」がオーディオの楽しみ方を変える?
iPhone 4Sには、音声認識を利用したアシスタント機能「Siri」が搭載されている。インターネットに接続できる状況でなければ利用できないことから、パターンマッチングなど音声認識処理はクラウド上で行なわれていることは確実だが、そのしくみは現在のところベールに包まれている。
なお、現在対応している言語は英語とドイツ語、フランスの3言語のみで、日本語や中国語のサポートは2012年が予定されている。
日本語対応が始まらないかぎり、現実の使い勝手なり認識精度は語れないが、従来からある「音声コントロール」に比べ、音声認識の精度が格段に向上していることは間違いない。用例を見るだけでも、微妙に異なる複数の言い回しに対応していることがわかるし、実際に試せばその認識精度の高さを実感できる。
オーディオプレイヤーの操作にも利用できる。「Play "Let's Groove"」などと「Play」に続けて曲名を口にすれば、「Okey, Let's hear "Let's Groove"」という合成音声とともに同じメッセージが表示され、直後に曲の再生が開始される。
言い回しもそれだけではなく、「Here's your ……」とか「Now playing ……」、「OK、XXXX coming up...」など、バリエーションがある。このあたりにも、従来の音声認識機能とのクオリティの差を感じざるをえない。
Siriにかぎらず、音声認識機能がスマートフォンやAV機器に採用されれば、これまでの「リモコン」を主体とした操作体系が変わるかもしれない。
少なくとも、ハンズフリーでの操作が望ましいカーナビ/カーオーディオには採用して欲しいし、音声認識で番組名や出演者を探して録画予約できるビデオレコーダーもあればうれしい。
ひょっとすると、近い将来Siri搭載のiOS機器と連携したAV機器が発売される可能性があるかもしれない。そういった未来を感じさせる機能という意味でも、Siriの今後には大いに注目したいところだ。