地デジ3倍/BSデジタル4倍録画に対応
AQUOS「V7/K7」シリーズは“2台目テレビ”に使えるか!? − USB-HDDへの“長時間録画”を試す
■リモコンもユーザーフレンドリー
両モデルの大きな特徴のひとつがUSB-HDDへの長時間録画に対応したこと。USB-HDD側がフルHD対応トランスコーダーLSIを内蔵し、番組録画時にハードディスク内で圧縮処理を行うことで、 通常録画より最大4倍(BS放送の場合)の長時間録画を実現した。
同機能に対応したUSB-HDDとしては、バッファローが2.5インチモデルの「HDX-PNU2/Vシリーズ」と3.5インチモデルの「HDX-LSU2/Vシリーズ」を発売。2.5インチモデルは1TBと500GBの2製品、3.5インチモデルは2TB/1TB/500GBの3製品をラインナップしている。なお、2.5インチモデルはテレビ背面への取り付け用アダプターも同梱され、すっきりと収納できるのもうれしい。
録画関連の仕様では、V7シリーズもK7シリーズも録画番組のリストをすぐに表示できる「録画リスト」ボタンをリモコンに新設。カバーを開けると現れる録画/再生関連ボタン類にも「10秒戻し」「30秒送り」「録画消去」などのキーを追加配置している。
特に「録画リスト」ボタンは他の録画/再生関連ボタン類とは異なり、チャンネル切替の数字キーやホームボタンなどと並んで配置されており、いちいちカバーを開ける手間が必要ない。思い立ったときに録画した番組をすぐに確認できるよう配慮されている点がユーザーフレンドリーで、好感が持てる。
■録画操作は非常にシンプル
それでは実際に使用した感想を述べていこう。今回は「LC-32V7」と「LC-19K7」、およびUSB-HDDに「HDX-LSU2/Vシリーズ」を用意。主に「LC-32V7」にHDDを接続してテストした。
番組を録画するのは非常に簡単。USB-HDDを“AQUOS”本体へ接続した後に、EPGから録画予約したい番組を選ぶか、視聴中の番組を録画したいならリモコンのカバーを開けて「録画開始」ボタンを押すだけだ。それほどAV機器に詳しくない人でも操作に戸惑うことはほぼないだろう。例えば「キッチンにも録画テレビを設置したいが家族はAV機器の操作が苦手で…」などというケースでも安心して設置できそうだ。
長時間録画用の「TRモード」で録画するには、メニューから「ツール」>「USB-HDD設定」>「長時間対応HDD録画モード」と進み、「長時間(TR)」を選択すれば良い。一度選択しておけば、次回以降は自動的にTRモードで録画が行われるようになる。
また、録画モードについては番組予約を行った後にも個別に変更可能。予約リストから録画モードを変更したい番組を選び、録画モードなどの変更や予約取り消しなどが行える。普段はTRモードで録画しておき、どうしても高画質で残したい番組がある場合には個別にDRモードに変更する(もちろんTRモードでも画質は充分満足できるレベルだが)…などといった使い方ができるわけだ。
ちなみに、この予約番組詳細画面ではHDDに録画可能な残り時間も表示される。DRモードでは170時間ほどだった残り時間表示が、TRモードでは一気に700時間超(※BSデジタル放送の場合)になるのを目の当たりにして、新機能の効果の大きさを改めて感じさせられた。これだけ長い時間録画できれば、見終わった後もしばらく残しておきたい番組も、心おきなく貯めておける。