AQUOS「V7／K7」シリーズは“2台目テレビ”に使えるか!? − USB-HDDへの“長時間録画”を試す

■長時間録画以外にも様々な便利機能

そのほか録画機能については、TRモード対応以外にも様々な機能を搭載。ジャンルやキーワードによる番組検索や、それらの条件を登録しておいて、自動録画することにも、もちろん対応している。

番組検索では、コンテンツのジャンルや任意のキーワード入力に加え、「見つかる検索」メニューの中に、あらかじめ用意された特徴に当てはまる番組を検索する「特徴検索」機能も用意。例えばドラマについても「ドラマ（30分以内）」「ドラマ（約1時間）」「ドラマ（90分以上）」といった具合に条件を選べたり、「3D」「新番組」「副音声のある番組」などといった特徴でも番組を検索、録画予約することができる。

さらに「見つかる検索」メニューの「組み合わせ」を選択すると様々な検索条件を組み合わせることも可能。例えば「『本木雅弘』が出演する『生放送』の『バラエティ番組』」などといったような、より細かい条件指定が行える。

なお、こうした検索条件をあらかじめ登録した状態でテレビを視聴していると、その条件に合う番組が放送されるタイミングで「おすすめ番組が始まります」とレコメンドメッセージが表示される。リアルタイムに見られるチャンスを見逃さないよう、プッシュもしてくれるのだ。

録画番組の視聴に関しては、録画リストの表示もなかなかユーザーフレンドリーだ。テレビ画面の右側に録画済み番組一覧を表示するだけでなく、録画リストの詳細画面では、一覧の左横にある小さな画面でそのコンテンツをプレビュー再生してくれる。例えば、連続ドラマを録りためていて「あれ？『NEW!』マークは消えてるけど、どんな話だったか覚えてないなぁ。もしかしたら途中で見るのをやめたのかも…」などといったケースでも、確認が簡単に行えるわけだ。

そのほか録画に関しては、オートチャプター機能も搭載。「しない/10分/15分/30分」の4種類からチャプターを打つ間隔を選択できる。

また、USB-HDDに関する設定では「省エネ設定」というメニューも用意。USB-HDDを使用しない状態が続いたときに、自動で電源待機にするかどうかを選ぶことも可能だ。

ここまで録画および再生機能を色々と試してみて、マニュアルをほとんど読まなくても、直感的に操作できたことを特筆しておきたい。録画・再生機能などの操作性は総じて完成度が高い。もし他社製テレビに慣れ親しんでいたとしても違和感なく扱えるはずだ。

■“2台目テレビ”としての大きな可能性

一通り新“AQUOS”を触ってみて好印象だったのが、その操作性の分かりやすさだ。搭載している機能も「必要にして十分」といった印象で、ハイエンド機種から様々な機能を吟味して削ぎ落としたからこそ、シンプルで分かりやすく仕上がっている。また、冒頭にも行ったとおり、価格も非常に手頃だ。これらのことから、いわゆる寝室用、個室用などの“2台目テレビ”にはうってつけと言えるのではないだろうか。

サイズ感を考えても、今回試した32V型モデルでも2台目テレビとして大きすぎる印象はない。さすがにベッドのすぐそばに設置するのは厳しいかもしれないが、書斎や寝室などに置いてあっても違和感はないだろう。70V型AQUOSに代表されるように、薄型テレビは年々大型化が進んでいる。むしろこれからは、このくらいのサイズが2台目テレビの主流になっていく可能性もある。

また、V7シリーズは新ネットサービス 「AQUOS City」にも対応。アクトビラなどのVODサービスから映画をレンタルしたり、YouTubeから面白動画を探すなどといった楽しみ方もできる。こうした機能を気軽に楽しめるという点も、2台目テレビに求められる要素のひとつなのではないだろうか。

一方、K7シリーズのコンパクトさもたいへん魅力的だ。実機をハンドリングした19V型は本当に小型で、例えば14V型のアナログテレビの置き換えとして、それまで設置していたスペースにそのまま設置することもできてしまいそうだ。もう少しスペースに余裕があれば、22V型でフルHDが手に入るのもうれしい。

長時間録画への対応によって、USB-HDDを使用した録画がますます便利になった両シリーズ。2台目テレビとして大いに活躍してくれそうだ。