注目製品をロングラン・チェック
東芝“レグザサーバー”の「タイムシフトマシン」体験レポート − “6チャンネル・15日間”分の番組をまるごと一時保管
昨年冬に発売された東芝の“レグザサーバー”「DBR-M190」は、現在数多く製品化されているBDレコーダーの中でも、特に画期的なモデルだ。地上デジタル放送の「6チャンネル・24時間・15日分」をまるごとキャッシュできる「タイムシフトマシン」機能を搭載し、見逃しのないBDレコーダーとして確固たる地位を獲得している。
最大15日間の録画番組を自由にピックアップして、見たい番組をいつでも好きな時に視聴できる「タイムシフトマシン」が、この夏の魅力的な番組の視聴に、どのように活躍してくれるのか。“レグザサーバー”の上位機種「DBR-M190」の実機を長期間に渡ってテストした、筆者・折原一也氏のレポートをお届けしよう。
東芝BDレコーダーの最上位に君臨する“レグザサーバー”
まずは、ハードウェア的な性能から振り返っておこう。“レグザサーバー”のラインナップは現在2モデル。上位機種の「DBR-M190」には計5TB、弟機の「DBR-M180」には計2.5TBのHDDがそれぞれ搭載されているほか、両モデルともに「タイムシフトマシン」機能と地上デジタル8チューナー、BS・110度CSデジタル2チューナーが内蔵された。
M190は5TBのHDD領域のうち、4TBの領域が「タイムシフトマシン」のために確保されており、このHDDに地上デジタル放送の6chを24時間録画し続けることによって、最大で過去15日間の番組をキャッシュできる機能を提供する。「タイムシフトマシン」でキャッシュされたコンテンツには「過去番組表」からアクセスできるようになっており、番組のタイトルや、放送内容の詳細説明を見ながら、面白そうな番組を探して視聴することが可能だ。
ほかにも東芝のクラウド型サービスの「レグザAppsコネクト」や、東芝製AV/PC機器とのDLNA経由によるネットワーク機能である「レグザリンク・シェア」にも対応しており、“レグザタブレット”の対応製品と連携して、テレビ番組のネットワークストリーミングや、録画番組の持ち出し視聴機能も実現されている。
「始めにジャンプ」「過去番組表」はテレビの視聴スタイルを変える便利な機能
筆者は今回、“レグザサーバー”の「タイムシフトマシン」機能を約1ヶ月に渡って使ってみたが、”レグザサーバー”を使い込んでいくに連れて「テレビを見る」という感覚そのものが変わってきたように感じている。「タイムシフトマシン」は、実際に体験してみると色々な魅力が見えてくる機能だ。その使いこなしのテクニックについて、一端をここで紹介していきたい。
まず、「タイムシフトマシン」機能のセットアップだ。今回テストした「DBR-M190」は4TBのタイムシフトマシン用HDDを積んでおり、画質設定を「低画質」にすることで、地上デジタル6chを最大15日間、連続的にキャッシュしておくことができる。
録画の画質については、筆者も当初設定の際に、最大3日間録画の「DR」(放送波そのままの画質)、6日間録画の「AVC高画質」(8Mbps)、9日間録画の「AVC中画質」(6Mbps)、そして15日間録画の「AVC低画質」(3.5Mbps)の選択肢から、どれを選ぶべきか試行錯誤した。結果、現在では15日間と、最も長い時間のキャッシュが可能な「AVC低画質」を選んでいる。画質よりも録画時間の長さを選択した理由については、また後で触れよう。
“レグザサーバー”を使い始めてすぐに、テレビの「ライブ視聴」のスタイルに変化が現れた。「深夜に帰宅してテレビを点けて、スポーツニュースをチェックしていると、気になる欧州サッカーのコーナーも既に後半。そのまま観ていても、気になる情報はほとんどチェックできず番組が終了……。」ということが、筆者の場合はよくある。ところが“レグザサーバー”なら、わずかの時間差で見逃しそうになった番組のコーナーも、リモコンの「始めにジャンプ」ボタンを押せば、すぐにその番組の先頭から再生することができる。
ぱっと聞いただけでは地味な機能に感じられるかもしれないが、これは紛れもなく地デジ6chを24時間キャッシュしている「タイムシフトマシン」機能を搭載した“レグザサーバー”だからこそ、実現できたテレビ・ライフのひとつなのだ。「タイムシフトマシン」の機能は、“テレビ番組を自由自在に録画する”というレコーダー機能の純粋な進化型でもあるが、一方で“テレビを自由自在に視聴する”という、テレビの進化から発展してきた機能でもあるのだと、筆者もあらためて実感した次第だ。
こんな出来事もあった。サッカー日本代表の前監督である岡田武史氏が、中国スーパーリーグの杭州緑城監督に就任したことで、中国国内で大いに盛り上がっていることはニュースなどで話題になっている。その岡田監督にNHKの番組『プロフェッショナル 仕事の流儀』が密着取材を行い、5月21日に特集を放送したことを、筆者は遅ればせながら放送の数日後にインターネットの口コミで知ったのだ。こんな時は「タイムシフトマシン」の出番だ。過去15日間・6チャンネル分の番組がHDDにキャッシュされているので、「過去番組表」を起動して5月21日を選択すれば、すぐにキャッシュされている『プロフェッショナル 仕事の流儀』が視聴できた。「タイムシフトマシン」機能の頼もしさを大いに実感した瞬間だ。
「スポーツニュース」の番組もすべてキャッシュしているので、これらの内容を全てチェックしたいという楽しみ方も、“レグザサーバー”の「タイムシフトマシン」機能であればお手の物だ。今回のテスト期間中にも、サッカー日本代表の試合が放送される機会があったが、試合後の夜に放送される全チャンネルのスポーツニュースをチェックして、選手へのインタビューやプレイの解説まで見比べながら、漏れなくしかも効率よく目当ての情報をゲットできるという便利さは格別だ。
最大15日間の録画番組を自由にピックアップして、見たい番組をいつでも好きな時に視聴できる「タイムシフトマシン」が、この夏の魅力的な番組の視聴に、どのように活躍してくれるのか。“レグザサーバー”の上位機種「DBR-M190」の実機を長期間に渡ってテストした、筆者・折原一也氏のレポートをお届けしよう。
東芝BDレコーダーの最上位に君臨する“レグザサーバー”
まずは、ハードウェア的な性能から振り返っておこう。“レグザサーバー”のラインナップは現在2モデル。上位機種の「DBR-M190」には計5TB、弟機の「DBR-M180」には計2.5TBのHDDがそれぞれ搭載されているほか、両モデルともに「タイムシフトマシン」機能と地上デジタル8チューナー、BS・110度CSデジタル2チューナーが内蔵された。
M190は5TBのHDD領域のうち、4TBの領域が「タイムシフトマシン」のために確保されており、このHDDに地上デジタル放送の6chを24時間録画し続けることによって、最大で過去15日間の番組をキャッシュできる機能を提供する。「タイムシフトマシン」でキャッシュされたコンテンツには「過去番組表」からアクセスできるようになっており、番組のタイトルや、放送内容の詳細説明を見ながら、面白そうな番組を探して視聴することが可能だ。
ほかにも東芝のクラウド型サービスの「レグザAppsコネクト」や、東芝製AV/PC機器とのDLNA経由によるネットワーク機能である「レグザリンク・シェア」にも対応しており、“レグザタブレット”の対応製品と連携して、テレビ番組のネットワークストリーミングや、録画番組の持ち出し視聴機能も実現されている。
「始めにジャンプ」「過去番組表」はテレビの視聴スタイルを変える便利な機能
筆者は今回、“レグザサーバー”の「タイムシフトマシン」機能を約1ヶ月に渡って使ってみたが、”レグザサーバー”を使い込んでいくに連れて「テレビを見る」という感覚そのものが変わってきたように感じている。「タイムシフトマシン」は、実際に体験してみると色々な魅力が見えてくる機能だ。その使いこなしのテクニックについて、一端をここで紹介していきたい。
まず、「タイムシフトマシン」機能のセットアップだ。今回テストした「DBR-M190」は4TBのタイムシフトマシン用HDDを積んでおり、画質設定を「低画質」にすることで、地上デジタル6chを最大15日間、連続的にキャッシュしておくことができる。
録画の画質については、筆者も当初設定の際に、最大3日間録画の「DR」(放送波そのままの画質)、6日間録画の「AVC高画質」(8Mbps)、9日間録画の「AVC中画質」(6Mbps)、そして15日間録画の「AVC低画質」(3.5Mbps)の選択肢から、どれを選ぶべきか試行錯誤した。結果、現在では15日間と、最も長い時間のキャッシュが可能な「AVC低画質」を選んでいる。画質よりも録画時間の長さを選択した理由については、また後で触れよう。
“レグザサーバー”を使い始めてすぐに、テレビの「ライブ視聴」のスタイルに変化が現れた。「深夜に帰宅してテレビを点けて、スポーツニュースをチェックしていると、気になる欧州サッカーのコーナーも既に後半。そのまま観ていても、気になる情報はほとんどチェックできず番組が終了……。」ということが、筆者の場合はよくある。ところが“レグザサーバー”なら、わずかの時間差で見逃しそうになった番組のコーナーも、リモコンの「始めにジャンプ」ボタンを押せば、すぐにその番組の先頭から再生することができる。
ぱっと聞いただけでは地味な機能に感じられるかもしれないが、これは紛れもなく地デジ6chを24時間キャッシュしている「タイムシフトマシン」機能を搭載した“レグザサーバー”だからこそ、実現できたテレビ・ライフのひとつなのだ。「タイムシフトマシン」の機能は、“テレビ番組を自由自在に録画する”というレコーダー機能の純粋な進化型でもあるが、一方で“テレビを自由自在に視聴する”という、テレビの進化から発展してきた機能でもあるのだと、筆者もあらためて実感した次第だ。
こんな出来事もあった。サッカー日本代表の前監督である岡田武史氏が、中国スーパーリーグの杭州緑城監督に就任したことで、中国国内で大いに盛り上がっていることはニュースなどで話題になっている。その岡田監督にNHKの番組『プロフェッショナル 仕事の流儀』が密着取材を行い、5月21日に特集を放送したことを、筆者は遅ればせながら放送の数日後にインターネットの口コミで知ったのだ。こんな時は「タイムシフトマシン」の出番だ。過去15日間・6チャンネル分の番組がHDDにキャッシュされているので、「過去番組表」を起動して5月21日を選択すれば、すぐにキャッシュされている『プロフェッショナル 仕事の流儀』が視聴できた。「タイムシフトマシン」機能の頼もしさを大いに実感した瞬間だ。
「スポーツニュース」の番組もすべてキャッシュしているので、これらの内容を全てチェックしたいという楽しみ方も、“レグザサーバー”の「タイムシフトマシン」機能であればお手の物だ。今回のテスト期間中にも、サッカー日本代表の試合が放送される機会があったが、試合後の夜に放送される全チャンネルのスポーツニュースをチェックして、選手へのインタビューやプレイの解説まで見比べながら、漏れなくしかも効率よく目当ての情報をゲットできるという便利さは格別だ。