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東芝“レグザサーバー”の「タイムシフトマシン」体験レポート − “6チャンネル・15日間”分の番組をまるごと一時保管
「タイムシフトマシン」でキャッシュした番組の上手な検索方法を徹底検証
「タイムシフトマシン」のHDDにキャッシュしてある番組は、ジャンルやキーワードなどで検索すれば、過去15日間の番組情報からスムーズに見つけ出すことができる。キーワード検索では、例えばスポーツ番組の録画内容などは、特定の選手名を入れて検索すれば、スポーツ大会前の密着取材から試合の中継、インタビューまでもがまとめてチェックできるのは大きなメリットだ。
スポーツの番組情報は、試合前の直撃取材やスタジオ生出演のインタビューなど、様々な番組コンテンツが一覧に引っかかってくるので、予想外に面白いコンテンツと出会える可能性が生まれてくる。例えばスポーツの話題を上手に見つけるための検索のコツとしては、番組情報のジャンルを「スポーツ」や「ニュース」に設定して、あえて厳密に条件を決めずに絞り込み検索を行って広くヒットした番組リストから、「番組情報」を見ながら楽しめそうな番組を探すという方法をオススメしたい。
またスポーツ番組に限定しなくても、例えば「映画」を指定すると、過去2週間に放送された映画番組がすべて視聴可能になる。番組表から「映画」のジャンルで絞り込み検索して、一覧から面白そうな作品を録画予約しておく、というのは筆者が“ふつうのレコーダー”で「映画」をエアチェックする際に使っている方法だが、“レグザサーバー”であれば録画予約は不要。最大15日間に放送された映画番組を、無料のオンデマンドチャンネルの感覚で視聴できるようなものと考えれば、何だかとてもお得な感じがしてこないだろうか。
さかのぼれる日数が15日では心配という人には、“レグザサーバー”「DBR-M190」の「タイムシフトマシン」の稼働時間を伸ばせる“裏ワザ”的な使い方がある。例えば男性のユーザーであれば、平日午後の時間帯に見たい番組は少ないかもしれないので、そんな場合は、特定の時間帯を「タイムシフトマシン」の設定時間範囲から外すことで、日数や時間を延長することができる。設定では日曜日〜月曜日まで、「曜日」ごとにキャッシュする時間帯をカスタマイズして登録することが可能だ。
ただ、筆者の経験則としては、多少のカスタマイズをしたとしても、「タイムシフトマシン」の機能はなるべく時間帯や曜日など稼働範囲を広めに設定しておく方が良いと思っている。なぜなら「タイムシフトマシン」の醍醐味は、ライブ視聴と予約録画だけでは見ることのできなかった、思いがけない魅力的な番組に出会えることだからだ。そんな番組を捕まえるためには、なるべく大きな網をかけて「タイムシフトマシン」を設定しておくべきだろう。
例えば、平日の昼間の時間帯に見逃せない番組があったり、時差のある放送では深夜に番組が放送されることもある。「タイムシフトマシン」の設定を狭めにカスタマイズしてしまうと、肝心な放送がキャッシュできていなかった……という思いをするのは非常に残念だ。スポーツ選手の情報をチェックするなら、平日の午後に放送される情報番組のスポーツコーナーなども、ファンなら見逃せない。そういった意味でも、「タイムシフトマシン」の時間・曜日設定は“なるべく広め”にしておきたい。
“レグザサーバー”の録画機能を上手に使いこなす点で、もう一つ気にかけておきたいのが「DBR-M190」には1TB、「DBR-M180」には500GBが搭載されている通常録画用のHDDの存在だ。どちらのモデルも地上・BS・CS110度デジタルチューナーを2基ずつ搭載しているので、デジタル放送の2番組同時録画が行える。この通常録画の機能を活用して、「タイムシフトマシン」は低画質に設定して、とにかく多くの番組をチェックできるようにしておき、お目当てのアスリートが登場するスポーツの試合や大事な試合の放送、あるいは映画、音楽ライブなどアーカイブ価値の高いものについては、通常録画で高画質に残しておくというスタイルを筆者はオススメしたい。