音質は? 使い勝手は?
【レビュー】話題の「WALKMAN」搭載スマホ、ソニー「Xperia SX」を試す
■“Exmor R for mobile”だがカメラ性能は物足りない
「Xperia SX」のカメラは、有効画素数約810万画素の裏面照射型CMOSセンサー“Exmor R for mobile”を搭載している(インカメラは31万画素)。同時に発表された「Xperia GX」は有効画素数約1,300万画素の裏面照射型CMOSセンサー“Exmor R for mobile”なので、小型機ゆえか一段スペックが下がっている。
今回は同じく裏面照射型CMOSの810万画素センサーを搭載したiPhone 4Sと一緒に持ち歩き撮影してみた。なお、Xperiaのカメラ機能にはシーン認識、スイングパノラマといった機能を搭載しているが、今回は原則として「オート」設定で撮影している。
まず、明るい屋外撮影では十分な精細感を引き出しているが、被写体がやや白飛びして映る傾向もあった。
照明の少ない屋外撮影では、“Exmor R for mobile”搭載にしてはややノイジー。またAFに時間がかかるうえ、撮影した写真の大多数がピントを外しており、精度にも疑問が残る。
同じシチェーションで撮影したiPhone 4Sと比較しても写真の写りは今一つ。撮影時に「Xperia SX」の液晶で確認した時点で、どうも画質が悪いとクビを傾げてしまったのだが、やはり間違いなさそうだ。カメラにも高画質を求めるユーザーは、上位機種の「Xperia GX」を検討した方が良いだろう。
そのほかの映像系機能では、まず「ワンセグ」はアプリを起動すればヘッドホンを装着していない状態でも受信に成功。「コンテンツマネージャー」アプリにより、ホームネットワーク上にあるDLNAの録画番組の再生もテストしたが、今回テストした試作機では、ソニーのBDレコーダー「BDZ-AT970」で録画した地デジの番組の再生はできなかった。
動画ファイルの再生性能については、Android標準の「メディアプレーヤー」で再生を検証したところ、1080pまでの全解像度のMP4ファイルだけでなく、MPEG-2 TS 19Mbpsのファイルもコマ落ちなく再生に成功、最新世代のプロセッサーを搭載した効果が発揮されている。