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【レビュー】テレビの音を『お手軽に』強化 − マクセルの“SoundBoard”「MXSP-SB2000」を試す
■製品概要と使用メリット |
この手のテレビ向けスピーカーシステムで主流の形態と言えば、テレビの手前に設置する「サウンドバー」と呼ばれるタイプ。細長いバーの形をしたスピーカーシステムだ。低音を強化するための専用スピーカー=サブウーファーがある場合は、そのバータイプの本体とは別筐体でテレビ台の脇などに設置する。
一方MXSP-SB2000は製品名にもある通り、「バー」ではなく「ボード」。そのボードをテレビ台の上、テレビの下に敷いて設置する。
このカタチのメリットは、テレビの前を塞がないので、テレビのリモコン受光部を隠してしまう恐れがないこと。またテレビラックの奥行が足りなくなる心配もない。なお、MXSP-SB2000自体のサイズは720W×54H×340Dmmとなっている。脚のサイズが幅53cm、奥行き32cm、質量が50kg以下のテレビが設置可能だ。
そしてもうひとつ大きなメリットは、奥行の分だけバータイプよりもスペースに余裕があるために、サブウーファーも本体に一体化されていることだ。MXSP-SB2000は本体の底面に直径9cmのサブウーファーを搭載する。
おかげで本体と別にサブウーファーを設置するための場所も配線も必要なく、設置がすっきり。テレビ周りをごちゃごちゃさせたくない方も、これなら気にならないだろう。天板のへアライン仕上げの落ち着いた雰囲気も、リビングに溶け込みやすそうだ。
配線の話が出たところで、MXSP-SB2000とテレビとの接続について見てみよう。これはHDMIケーブル1本を接続するだけでOKだ。MXSP-SB2000に搭載されている3つのHDMI端子のうち1つは「ARC」機能に対応。テレビ側の同じくARC対応のHDMI端子と接続することで、HDMI経由でテレビから音声信号を受け取ることができる。
そしてHDMI端子で接続すると、MXSP-SB2000とテレビの動作が連動。MXSP-SB2000の電源を入れると、テレビのスピーカーからの音が自動的に消されて、MXSP-SB2000側だけから音が再生されるなど、さりげなく便利だ。
なお接続用のHDMIケーブルはパッケージに含まれるので、別途に購入する必要はない。
音質に関わる面では、前述のサブウーファーの他に4cm径のメインスピーカーを4基搭載し、それを強力なデジタルアンプで駆動。音の広がりや低音の具合を向上させる「SRS」、低音の強調を調整する「BASS」のふたつの音声処理機能も、総合的な音質に大きく貢献している。
なおラインナップには、HDMIおよび光デジタル端子を省略してRCA端子での接続を想定、SRS非搭載、搭載スピーカー数も減らして低価格を実現した、「MXSP-SB1000」も発売されている。自分の使い方や予算によってはそちらもおすすめだ。