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ヤマハの最新調音パネル「ACP-2N」で調音を極める!

ヤマハ「ACP-2N」大解剖! 山之内正がその実力を徹底検証する

公開日 2012/08/24 12:02 レポート:山之内 正 / 記事構成:ファイル・ウェブ編集部
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ヤマハから登場した調音パネル「ACP-2N(関連ニュース)」。制御音域の最低域を80Hzまで拡張し、従来モデルより中低音域の調音効果を高めた本モデルを大解剖! 評論家・山之内正がACP-2Nに投入されたヤマハのノウハウを解説するほか、さらに同氏の試聴室へACP-2Nを設置し、その効果・実力を徹底レポートする。

プロローグ
調音の重要性
 − 多くの人が抱えるオーディオリスニングの悩み

Part1
ACP-2N 大解剖!
 − ヤマハのノウハウを投入した最新調音パネルを徹底解説

Part2
山之内正の ACP-2N体験記
 − 山之内正が自身の試聴室にACP-2Nを設置して、その効果を徹底検証


「調音」の重要性

多くの人が抱えるオーディオリスニングの悩み


オーディオシステムの再生音と部屋の音響の間に密接な関係があることは多くの音楽ファンが気付いている。だが、満足のいく響きが得られないときにどこをどうすれば改善できるか、すぐに答えを見つけられる人は少ないはずだ。壁や床の材質や形状など、室内の様々な条件によって音は大きく変化するので、不満の原因がどこにあるのかを突き止めるだけでも簡単ではない。

ステレオの音の悩みで一番多いのは、中低音がこもったり、声に不自然なエコーが乗るなど、響きが混濁する現象である。そうした障害は過剰な低音が他の音域をマスクしたり、平行な壁の間で中高音が反射して音色が曖昧になるなど、部屋の音響特性が問題を引き起こしているケースが多い。

それらの音響障害を取り除くためには、適切な吸音を行ったり、音の有害な反射を減らすなど、積極的に響きを調整する「調音」の工夫が不可欠で、その成否が再生音の品質を大きく左右する。響きを適切に調整することが、音楽を良い音で楽しむうえで重要なカギを握るのだ。

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