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広がるスマホ向けサービスのマルチデバイス対応

【レビュー】ドコモのVODを家庭内で − タブレット「dtab」とTV用端末「dstick」の使い勝手を検証

公開日 2013/03/26 10:41 レポート/折原一也
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スマートフォンを踏襲したdstickの使い勝手

テレビに表示したdビデオの画面構成は、トップページこそテレビ用にアレンジされているものの、基本的にはスマートフォン向けのデザインを踏襲している。

「dビデオ」のトップページ

dビデオでdstick向けに提供されている作品は、スマートフォンと基本的に共通で、約7,000タイトルが揃う。一部dstickでの視聴に対応していない作品もある。最新作はほとんどなく、「映画」は洋画や邦画など2010年以前の作品が中心。「テレビ」は海外ドラマ、国内ドラマはTBS、テレビ東京の作品、アニメはかなり旧作が中心という印象だ。さらに「BeeTVオリジナル」の作品と、「音楽」のジャンルによるミュージックビデオ、ライブ、そしてカラオケも含まれる。

これらの作品はジャンルによる絞り込みと、「オススメ」「ランキング」による条件検索が可能。テレビ上のGUIはスマートフォン向けに設計されたリスト表示で、タッチパットからカーソルを動かして操作することになるので、スマートフォンと比べるとスムーズさに欠ける。なお文字入力の際はスマートフォンのアプリ側で、自動的に検索文字列を入れる画面に切り変わるようになっている。

ジャンル別に作品を検索

作品別の視聴ページにはタグも設定


dビデオで配信されている作品の画質は「普通」(300kbps)、「きれい」(500kbps)、「すごくきれい」(1.5Mbps)を用意。映像フォーマットはスマートフォンと共通の最大VGA画質で、テレビによる視聴ではダウンロード配信は選択できず、ストリーミングのみに対応している。

実際に筆者宅の47型液晶テレビで、dビデオで配信されている映画『マトリックス』や、テレビドラマ『ケイゾク』『モテキ』など作品を何本か視聴してみたが、大画面テレビ向け映像配信としては解像感が足りず、ネット動画を視聴しているような印象を受けた。DVDと比較しても若干粗さが目立つため、32インチ以下程度の画面サイズで、比較的カジュアルな視聴用途に向いていると考えるべきだろう。

それでもスマートフォンの画面とテレビの画面サイズの違いは大きく、自宅にいるならスマートフォンの画面を覗き込むより、テレビで視聴する方が楽と感じられるようになった。

いくつかの作品を視聴して便利に感じたのが、「マイリスト」の内容がdstickとスマートフォンで、リアルタイムに同期している点だ。途中まで視聴した作品は、別のデバイスで続きから再生するレジューム再生にも対応。外出先でスマホで視聴していた作品の続きを、家に帰ってからテレビで観るといった使い勝手は、マルチデバイス対応サービスならではのメリットだ。

タグによるタイトル検索も対応

「マイリスト」はスマートフォンと連動


ジャンルによる検索にも対応

文字入力はスマートフォンと連動

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