広がるスマホ向けサービスのマルチデバイス対応
【レビュー】ドコモのVODを家庭内で − タブレット「dtab」とTV用端末「dstick」の使い勝手を検証
強力な作品ラインナップを揃えるdアニメストア
dアニメストアについても、画面デザインはトップページがdstick専用にアレンジされているが、基本的にはスマートフォンと共通のリストを中心としたデザインだ。ただし、アニメに特化したサービスらしく、各話リストの画面はテレビの画面に収まりよく表示できるようになっている。
dアニメストアで提供されている作品は約600作品、約9,000話のうち半数程度。それでもアニメに特化したサービスらしくラインナップは強力で、『まおゆう魔王勇者』『琴浦さん』など3月時点で放送中の最新作や、『けいおん!』『魔法少女まどかマギカ』など近年のヒット作、『新世紀エヴァンゲリオン』『北斗の拳』などひと昔前の作品まで揃う。なお、スマートフォン版には劇場版映画など個別課金の作品もあるが、原則としてdstickでは視聴できない。
画質についてはdビデオと同じく「普通」(200kbps)、「きれい」(500kbps)、「すごくきれい」(最大1.5Mbps)の3段階で提供。配信クオリティは最大VGAなので放送やBD/DVDと比較すると輪郭は甘いものの、アニメは実写よりも薄型テレビの画質エンジンによる高画質化の効果が現れやすく、カジュアルに視聴するのであれば画質はさほど気にならなかった。
「マイリスト」のほかに、dアニメストアに提供されている視聴履歴、「次の1話」の情報もデバイスを超えて記憶されているため、スマートフォンとテレビとの間で視聴しやすくできているのはdビデオと共通だ。