[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域
【第41回】スマホで聴ける定額制音楽配信、主要4サービスを徹底比較
■月額料金は横並び…と思いきや、細かい注意点が
まず月額料金について。各サービスの開始時点ではそれぞれ価格設定が異なっていたが、現在は980円(税込)の各社横並びとなっている。この点は選択の際のポイントにはならない。
…と思いきや、細かいことだが注意すべき点はある。
ひかりTVミュージックは、Apple IDによる決済を利用した場合には1,000円/30日になる。まあ、これは僅かな差だ。
LISMO Unlimitedは、決済方法でauかんたん決済の通信料金合算請求を利用する場合のみ、980円となる。通常のクレジットカード払いの場合はサービス開始時と同じ1,480円だ。こちらは約1.5倍の差があることになる。
■やはりここが一番ポイント! 各サービスの音質をチェック
配信音質は各サービスでばらつきがあるところなので、ここは入念にチェックしておきたい。
・Music Unlimited
Music Unlimitedは「HE-AAC/48kbps」でスタートしたが、現在はAndroid端末などの主な環境向けに「AAC/320kbps」での配信も行っている。残念ながらiOS向けには320kbpsが提供されていないのだが、まあいずれは提供されるだろう。AAC/320kbpsで配信される音質は極めて良好で、ダウンロード販売型の配信曲に遜色ない。一方、48kbpsは正直ショボい。
ただし48kbps配信にも利点はある。データ通信量の削減だ。スマートフォンのデータ通信定額制には上限があるので、そこが気になる方には将来も、任意で選べる48kbps配信のオプションは有効だろう。また後述するキャッシュ機能は48kbps配信時のみにしか働かない。
・レコチョク Best
「レコチョク Best」は当初から「AAC/128kbps」「AAC/320kbps」のふたつの設定を用意している。
しかもその運用は柔軟だ。設定で320kbpsを選択しておけば、データ通信料金に影響しない無線LAN接続時には320kbpsで配信を受けつつ、回線が3G/LTEになると自動で128kbpsにビットレートを下げてくれる。なので基本的には320kbpsに設定しておけばよい。
もちろん320kbps時の音質は文句なし。128kbps配信時の音質も上々といえる程度には確保されており、騒がしい屋外だったら音質の変化はさほど気にならないだろう。
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