[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域
【第41回】スマホで聴ける定額制音楽配信、主要4サービスを徹底比較
・ひかりTVミュージック
ひかりTVミュージックは、ぶっちゃけて言うと「レコチョク Bestと同じ」だ。ひかりTVミュージックのバックボーンはレコチョク Bestであり、アプリのインターフェースや機能も含めて、共通する部分が多い。
というわけで、配信ビットレートは「AAC/128kbps」と「AAC/320kbps」のふたつで、双方を任意&自動で切り替える部分も同じだ。
・LISMO Unlimited
LISMO Unlimitedは他とは異なり、配信の形式は「MP3/128kbps」に固定されている。最大320kbpsを用意している他サービスと比べてスペック的に見劣りするし、実際に聴いても少し物足りなさがあることは否めない。
しかし決め打ちの固定設定を前提にするなら、128kbpsは音質とデータ量のバランスがよいというメリットもある。特別に高音質は求めない方であれば十分に納得できるだろう。
さて、続いては各サービスの配信楽曲数、どれだけ幅広く楽曲を提供しているかを見ていこう。
■各サービスの配信楽曲数を比較する
Music Unlimitedは公称1,300万曲。数で言えばダントツのぶっちぎりだ。他のサービスは100万曲で横並びだが、これはひかりTVミュージックが「レコチョクSupport」、LISMO Unlimitedが「powered by レコチョク」ということで、レコチョク Bestも含めて3者の配信ラインナップはおそらく共通であると推測できる。
しかし1,300万曲にせよ100万曲にせよ、正直なところ現状では「いずれも十分に充実はしているが穴もある」というのが、僕が使ってみた実感だ。
例えば各サービスのアプリで「AKB48」を検索すると、どのサービスでも大ヒット曲「ヘビーローテーション」がヒットしない。首を傾げながら「渡辺麻友」「安室奈美恵」「相対性理論」「田村ゆかり」「嵐」と検索するが、どれもヒットがなかった。「King Crimson」でもヒットせず。残念な結果だ。
といった具合で、僕の検索(趣味)が偏っている可能性も否定はできないが、どのサービスにも配信ラインナップには穴があると感じた。逆に言えば、現時点で突出してラインナップが充実しているサービスがないということにもなるので、サービス選択の際にはこの点よりも他の要素を重視するという手もある。
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