[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域
【第42回】ポータブルなのに重量級!光城精工の真鍮ポタアン「KM01-BRASS」を聴く
■試作アルミ筐体の「KM01-TSUGARU」の音は?
最後に参考までに、試作アルミ筐体のKM01-TSUGARUも聴いてみた。
するとピアノの硬質な艶、ライド・シンバルの鋭さ、ベースの輪郭の明確さといった部分で、真鍮筐体に一歩及ばない感がある。何というか、少しだけ甘いというか緩いというか、そんな感じだ。一方でベースやドラムスの量感は、アルミ筐体の方が豊かと言えるかもしれない。筐体によって音はやはり変わるということを実感できる面白い機会だった。
というわけで、超重量級筐体と凝った仕上げが特徴のKM01シリーズをチェックしてきた。まずモノとしての存在感が濃密だし、それに負けずに音も良い。ポータブル機としての実用面で言えば重さはやはり弱点なのだが、「音さえよければ重さなんてのは些細な問題だ!」というマニアの方は、チェックして損はしない製品だろう。
高橋敦 TAKAHASHI,Atsushi 趣味も仕事も文章作成。仕事としての文章作成はオーディオ関連が主。他の趣味は読書、音楽鑑賞、アニメ鑑賞、映画鑑賞、エレクトリック・ギターの演奏と整備、猫の溺愛など。趣味を仕事に生かし仕事を趣味に生かして日々活動中。 |
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