設定・接続方法も徹底解説
【レビュー】DIGAの録画番組を宅外で視聴、DTCP+アダプターの使い勝手を検証する
■持ち出し番組を視聴してみた
今回のテストではiPod touch(5G)、iPhone 4、iPad 2で視聴テストを実施した。結果から先に報告してしまうと、どのデバイスでも精細な映像をスムーズに視聴できて、便利さを実感できた。
「リモートビューアー」を起動してから持ち出し番組のリストが表示されるまでには約30〜40秒かかる。再生番組を選択すると、筆者自宅のネットワーク環境では10秒前後で再生がスタートした。再生時には画面上部のシークバーから見たいポイントを探して再生ができるほか、再生中のポイントの前後で「30秒スキップ/30秒戻し」も可能。チャプター操作には対応していない。視聴画面は縦横表示が可能で、画面の向きをロックすることもできる。
アプリはマルチタスクに対応していないので、1時間ドラマの視聴中に電話がかかってきてしまうと、やむなく視聴をストップし、もう一度アプリを立ち上げ直すところから再開しなければならない。これはやや不便だった。だが単体デバイス内でのリジューム再生には対応しており、先ほど再生を停止した位置からリスタートできる。
自宅のWi-Fi環境でiPod touch/iPhone 4をプレーヤーに視聴した映像は十分に精細で、操作もスムーズに行えた。時折ブロックノイズが発生することもあったが、シーンサーチなど諸操作のレスポンスは快適だった。もちろんこの辺りの操作性についてはネットワーク環境によって変わってくるであろうことは予め断っておきたい。iPad 2で視聴した映像はさすがに画面が大きくなる分、若干の粗さを感じたが、普通に視聴するぶんには何の問題もなかった。
iPhoneやiPod touchであれば、キッチンの片隅に置いて料理をしながらでもテレビが楽しめて便利だ。iPadは寝室で今日のニュース番組をチェックしたり、ゆっくりドラマを見るのに重宝した。
なお、1台のDY-RS10に対して最大20台までのiPhoneやiPadを同時に登録しておくことができるが、持ち出し番組の配信を受けられる機器は1台までで、複数の登録機器で同時に利用することはできない。