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設定・接続方法も徹底解説

【レビュー】DIGAの録画番組を宅外で視聴、DTCP+アダプターの使い勝手を検証する

公開日 2013/06/12 10:30 渡辺憲二
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宅外でリモート視聴をチェック

同じくDIGAで録画した持ち出し番組を宅外で視聴してみた。テストにはiPhone 4を使った。

ソフトバンクのWi-Fiスポットを利用して見たところ、宅内で視聴した際と変わらない、安定したスムーズな再生が楽しめた。なお、パナソニックのサポートページでは、DY-RS10のコンテンツを宅外から視聴する場合の、公衆無線LANサービスやモバイルルーターなどの動作確認結果を一覧で紹介している。なお、モバイルルーターはこの一覧に掲載されていないソフトバンクの3G対応「ULTRA WiFi SoftBank 007Z」を使ってみたが、筆者が試した際には問題なく使うことができた。

ちなみにテザリングでの利用については、上記サポートページの一覧にあるようにiOS端末では対応しているが、Android端末についてはサポート外になる。


3G回線での再生はさすがに場所を選ぶ
iPhone 4で3G回線経由の視聴も行ってみたが、電波状況の良い屋外の場所では再生できたものの、さすがに屋内や電車で移動しながらの視聴ではノイズが発生したり、再生画面がフリーズして見られないこともあった。ちなみに本機でリモート視聴が使えるのは日本国内のみで、海外では持ち出し番組を利用できない。

なお、DTCP+に対応する機器としては、ほかにもI-Oデータが発売したNAS「RECBOX +REMOTE」“HVL-ATシリーズ”(関連ニュース)などがある。本機はNASに録画した番組をリモート配信する際に、動画ファイルをリアルタイムにトランスコードしながら、受信端末の処理能力に合わせて送り出すことができる。DY-RS10にはその機能が搭載されていないため、SDメモリーカードに保存した持ち出し番組がそのまま配信される。持ち出し番組の記録フォーマットはSD-Video形式 H.264 Mobile Video Profileで、解像度は640×360ドット。ビットレートは1.5Mbps固定になる。またアプリからコンテンツの転送操作も行えないため、DIGAでの録画予約時に「番組の自動転送」を設定しておくか、その他のDIGAについては持ち出す番組をこまめに転送しておく必要がある。


リモート視聴の便利さを実感/今後のさらなる進化に期待


本機を使ってみて、宅内だけでなく宅外でもiPhoneやiPadだけでテレビの録画番組が楽しめる便利さが実感できた。宅外で視聴する際には、キャリアが提供している公衆無線LANサービスやモバイルルーターを利用するのが良いと思う。

当面の課題としては、まずAndroid対応が待ち望まれるところだ。また今後は、DIGA本体にDY-RS10と同等の機能を内蔵する取り組みにも力を入れて欲しい。いまの外付アダプターという形態でも、本体サイズはコンパクトだし、特段の不便さを感じることはないのだが、それでもやはりSDメモリーカードの残量を気にしなければならなかったり、本体のUSB端子へ同時に接続できる機器の台数に制限があるなど、若干の不便さを感じるポイントがあることも事実だ。色々な制約があって難しいことは承知しているが、将来的にはレコーダーをWi-Fiに対応するだけでリモート視聴が利用できたりすると、使い勝手が格段に高まると思う。

またトランスコード配信への対応や、スマートフォンアプリからの持ち出し番組の転送操作など、対応して欲しい機能はほかにいくつもある。

何はともあれ、DIGAの主力モデルでDTCP+によるリモート配信という最新機能にいち早く対応し、その魅力を提案してきたパナソニックの功績はとても大きい。筆者の調べたところ、安い店ではDMR-BZT750とDY-RS10をあわせて8〜9万円程度で購入できる。この価格でiPhoneやiPadを使った快適なテレビ視聴スタイルが実現するなら、決して高い買い物ではないと思う。

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