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【特別企画】オペアンプをMUSESに変えて高音質化

ASUSのUSB-DACに上位機種登場!「Xonar Essence One MUSES Edition」レビュー

公開日 2013/06/18 10:30 高橋敦
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ASUSは台湾が拠点の総合電子メーカーだ。PCのマニア筋には信頼性の高いマザーボードで知られているし、昨年にはGoogleのタブレット「Nexus 7」の製造を担当してその名をさらに広めた。自社ブランドでのPCやタブレットも高い評価を得ている。

そのASUSが昨年の夏にUSB-DAC「Xonar Essence One」を発売し、オーディオにも参入したことは記憶に新しい。PCマザーボードで培ってきた回路設計技術、PC向けオーディオカードでの経験、そして製造技術も超一級。そのASUSが作るオーディオとなれば、興味をそそられる方も多いだろう。

今回紹介するのはその第二弾製品となる「Xonar Essence One MUSES Edition」(関連ニュース)で、6月15日に発売された。Xonar Essence Oneの上位に追加される、カスタマイズ済みモデルだ。価格はベースモデルの実売4万円に対して、実売7万3,000円ほどが想定されている。

ASUS「Xonar Essence One MUSES Edition」

まずは両モデル共通の特徴を確認していこう。

■世界初の8倍整数倍アップサンプリング機能を搭載

最大の特長は世界初の8倍整数倍アップサンプリング機能。入力されたデジタル音声信号を最大384kHzにまで整数倍でアップサンプリング。44.1kHzは8倍で352.8kHzに、192kHzは2倍で384kHzにというわけだ。

アップサンプリングには例えば、44.1kHzも非整数倍で192kHzにアップサンプリングするという手法もある。しかしASUSは整数倍でこそ正確で最大の効果を得られると考え、採用している。

続いての特長はS/Nに優れること。S/Nとは再生信号とノイズ成分の比率のことで、値が高いほどローノイズ。本機はバランス出力で120dB、アンバランス出力で114dB、ヘッドホン出力で106dBというスペックを達成。S/Nはスペック値だけで良し悪しを判断するのは難しいが、電子回路設計に膨大な経験を持つASUSが自らこの点を強調しているわけだから、ここは自信ありなのだろう。


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