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[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域

【第53回】引きこもりライターが激走テスト! 旬のスポーツイヤホン7機種を走って聴き比べ

公開日 2013/07/12 11:23 高橋敦
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・Sennheiser「PMX 685 i SPORTS」

「PMX 685i」を装着したところ


本機はネックバンド型であるところも大きな特徴
アディダスとドイツ名門ブランドとのコラボによる、イヤホン+軽量ヘッドバンドタイプのモデルだ。細かな技術的説明は特になされていない。iPhone対応リモコン&マイクを搭載している。近年では少数派の非カナル型であることは1つのポイントだ。防水性能については「汗や水に強く、アウトドアでのスポーツユースに最適」との表現がされている。

ではランニング4周目!

まずは装着感だが、カナル型が苦手な方にとっては「これだよ!これ!」といった感じだろう。耳に押し込む不自然さがない。それでいてランニング程度なら、走る振動でズレてしまうということもなかった。

また、同じくカナル型ではないおかげで遮音性は皆無である。これは普通は弱点になるのだが、ランニングに使うという前提では強みになる。「カナル型にしては遮音性が低い」というレベルのモデルとは比べ物にならないほどに周囲の音が普通に聞こえてくるので、安全性が高い。さらに繰り返しになるがやはりカナル型ではないおかげで、タッチノイズもほとんど気にならない。

かなり苦しそう

…ふくらはぎと膝とももが痛いのである。つまり足の全てが大ダメージだ。なのでしゃがみ込むのもつらいので、余力を振り絞ってベンチまでたどり着いた。水分補給のペットボトルの飲み口のプラスチックと唇が触れる感触の生温さが妙に気になる。

もはや何分待とうが呼吸が落ち着くことはないので、乱れた呼吸のまま音質を確認することにした。

カナル型と比べると、非カナル型は低音の再現性には弱みを見せるものが多いが、これは低音のボリューム感がかなりしっかりとしている。タイプとしてはウォーム系・ゆったり系の低音で、ベースは柔軟な感触。高音側のシンバルは相対的に弱めの存在感となり、リズムはベースとドラムスの大きな響きが主軸となる。足を急かす感じではないので、急かされてももはやそれに対応できる状態ではないこの時の僕の心身にはちょうど良い聴き心地であった。

次ページそしてまだ走る。続いてBluetoothワイヤレスモデル、デノンの「AH-W150」

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