<新連載>山本敦のAV進化論 第1回
ソニーBDレコーダー新機能「リモート視聴」の使い勝手・画質を早速試す
「TV SideView」自体は無料アプリだが、リモート視聴や番組転送などレコーダー連携に関わる機能はAndroidの場合は500円の有償プラグインを追加することで利用できるようになる。iOSアプリでは有償アップデートによる追加を予定している。どちらのプラットフォームもユーザーアカウントにひも付けて課金されるので、同一アカウントで使っているスマホとタブレットであれば、それぞれに「TV SideView」の新機能が利用できる。機種変更の際にも買い直す必要がないのも有り難い。
ただし、1台のレコーダーに対して登録できるモバイル端末は最大6台まで。宅外・宅内でのストリーミングが受けられる端末は1台のみという仕様については、NexTV-Fの「リモート視聴要件 Ver1.0」に準拠している。
■BDレコーダーとアプリの設定
レコーダーのソフトウェア更新はデジタル放送ダウンロードで行われるため、「本体設定」から入った先の「ソフトウェアアップデート」の設定が購入時デフォルトのまま「自動」になっていれば、3月25日以降自動的に「リモート視聴」の機能が追加されているはずだ。
アップデートを実行することにより、本体に搭載されていたソニー独自の同一サブネット内(=LAN/ホームネットワーク)を越えてデジタルコンテンツを配信するためのプログラムと、モバイル端末へ動画を圧縮して送るためのトランスコーダーが有効になる。宅外配信の著作権保護技術はDTCP+をベースにしており、機器をペアリングする際にDTCP+のひも付けが行われる。
ソニーが独自に開発したサブネット超えの技術は、安定した接続性能に特長があるという。ルーターとの組み合わせ等の条件により、サブネットを越えられず上手くつながらない場合には、バックアップとしてクラウドサーバー経由でデータを転送する仕組みも採用されている。
残るBDレコーダー側の設定は本体をホームネットワークにつないで、アップデート後に「ネットワーク設定」のメニューに表示される「外出先視聴」を"許可する”にしておく。
「TV SideView」はプラグインを追加後、「機器登録」のメニューからBDレコーダーを登録。「機器設定」のメニューから"外出先視聴”のチェックボックスをONにしておけば一通りの設定は完了だ。
■宅内ネットワーク再生や「おでかけ転送」もより便利に
「TV SideView」を起動するとイニシャル画面の「みどころピックアップ」が表示される。「みどころピックアップ」には現在放送中番組のほか、ユーザーの再生傾向を学習したYouTubeのリコメンド動画リストが表示される。