<新連載>山本敦のAV進化論 第1回
ソニーBDレコーダー新機能「リモート視聴」の使い勝手・画質を早速試す
左側のメニューから「番組表」を選べば、現在放送中の番組がチェックでき、見たい番組を選んで「モバイル機器」アイコンをタップすれば、BDレコーダーのチューナーで受信している現在放送中番組のライブ再生が始まる。
同じくメニューから「録画番組リスト」を選ぶと、レコーダー本体のHDD、または外付HDDに録画されている番組リストが表示され、番組を選んで「モバイル機器」アイコンをタップすれば、今度は録画番組の視聴が楽しめるようになる。
どちらも宅内であれば「家じゅうどこでも視聴」、宅外からならば「外からどこでも視聴」が実行される。ユーザーにとって視聴場所が「宅内か、宅外か」を特別に意識する必要はない。
4月下旬のアップデート実施後には、「録画番組リスト」から番組を選んで、画面右下の「転送」アイコンを選択すれば「ワイヤレスおでかけ転送」が使えるようになる。従来から「Twonkey Beam」でも使うことのできた機能ではあるが、「TV SideView」アプリにUIが統合されればさらに使いやすくなりそうだ。
なお、NexTV-Fの「リモート視聴要件 Ver1.0」にて、「レコーダーなど親機に蓄積または記録されたデジタル放送コンテンツを宅外の子機にコピーもしくはムーブすること」が禁止されているため、外出先からレコーダーのコンテンツをモバイル端末におでかけ転送することはできない。
例えば、外出先のカフェなどで無料Wi-Fiスポットを利用してレコーダーからスマホに録画番組を転送しておき、電車の中などWi-Fiが無くLTEの電波が比較的安定しない場所に移動してから、ゆっくりとテレビを楽しみたいということもあるだろう。NexTV-Fの「リモート視聴要件」が今後アップデートにより見直されることで、外出先でのワイヤレスおでかけ転送が可能になることも期待したいところだ。
他にも「TV SideView」アプリではボイスコマンドを使ったコンテンツ検索ができたり、Facebookアカウントとひも付けて、気になった番組をFacebookで共有できる機能なども備えている。
「ホームネットワーク」メニューからはDLNAコントローラー機能が利用でき、ソニーのBDレコーダーだけでなく、ホームネットワークにある他社製のDLNA対応レコーダーの操作が行える。録画コンテンツのリスト表示や再生指示についてはDLNAだけで完結しない独自のプロトコルが必要になるため、こちらはソニーの対象機種だけが対応している。
■「外からどこでも視聴」の使い心地を試してみた
それでは今レポートのメインディッシュである「外からどこでも視聴」の使い心地を中心に詳しくレポートしていこう。