[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域
【第82回】総額70万円!超ハイエンドなポータブルオーディオシステムを組んで聴いてみた
■「これは買いだ!」と気軽に言えない成金ポータブルシステムを構築してしまった
今年に入ってから「絶対領域=パーソナルスペース向けオーディオ」の各ジャンルに、いままでになかった価格帯の超ハイエンドモデルが相次いで登場した。どれも魅力的だ。しかし僕に気軽に買えるお値段でも皆様に気軽におすすめできるお値段でもないのも事実。だが「我々とは無関係です。ありがとうございました」と放置するわけにもいかない。
オーディオに限らずだが超ハイエンドフラグシップ機には、新技術やコンセプトの先行実戦投入機といった役割がある。つまりガンダムタイプだ。通常の価格帯では前例のなさやコストの問題から挑戦しにくい技術やコンセプトを、試作機レベルではなく製品レベルで完成させる。そこで一定の成果を確認できた要素は、コストとの兼ね合いを見つつ、その後の通常の価格帯の製品に順次反映されることが期待できる。
超ハイエンド機は、それ自体の購入は無理な我々にも無関係ではなく、少し長い目で見れば恩恵をもたらしてくれるものだ。だったら現在の超ハイエンド機をチェックすることで、少し未来の、超が付かないハイエンドやスタンダードクラスのモデルの姿を色々と想像できるのではないか。今回はそんな視点も含めて、「これは買いだ!」と気軽には言えないが、しかし注目せざるを得ない絶対領域的超ハイエンドアイテム特集!をお送りする。
…ということで、その超ハイエンドがこいつらだ!
開放型モニターヘッドホン、AKG「K812」。予想実売価格15万8,000円。スタンドも付属品。
ポータブルヘッドホンアンプ/DAC、CHORD「Hugo」。予想価格24万円前後。
ハイレゾ対応ポータブルプレーヤー、Astell&Kern「AK240」。価格271,429円(税抜)。
基本情報は、この界隈に興味をお持ちの方ならばとっくにご存知だろう。念のため確認をという方は、以下に発表時のニュース記事へのリンクを用意したので参照してほしい。
▼AKG、オープンエア型の最上位モニターヘッドホン「K812」
http://www.phileweb.com/news/audio/201402/10/14156.html
▼Astell&Kern、DSD128ネイティブ再生対応の新ハイレゾDAP「AK240」
http://www.phileweb.com/news/audio/201401/07/14038.html
▼タイムロード、CHORDのDSD対応ポタアン「Hugo」を発売 ー 想定売価は24万円前後
http://www.phileweb.com/news/audio/201402/08/14148.html
本記事では実物の印象、操作性や音質、そして今後の下の価格帯のモデルへの反映を期待できる期待したい要素はどこか?といったようなところをチェックしていこう。まずは各モデルを単体で見ていき、そして最後には全てを組み合わせた総額約70万円の、どうかしてるポータブル(?)システムでの試聴も敢行する!
今年に入ってから「絶対領域=パーソナルスペース向けオーディオ」の各ジャンルに、いままでになかった価格帯の超ハイエンドモデルが相次いで登場した。どれも魅力的だ。しかし僕に気軽に買えるお値段でも皆様に気軽におすすめできるお値段でもないのも事実。だが「我々とは無関係です。ありがとうございました」と放置するわけにもいかない。
オーディオに限らずだが超ハイエンドフラグシップ機には、新技術やコンセプトの先行実戦投入機といった役割がある。つまりガンダムタイプだ。通常の価格帯では前例のなさやコストの問題から挑戦しにくい技術やコンセプトを、試作機レベルではなく製品レベルで完成させる。そこで一定の成果を確認できた要素は、コストとの兼ね合いを見つつ、その後の通常の価格帯の製品に順次反映されることが期待できる。
超ハイエンド機は、それ自体の購入は無理な我々にも無関係ではなく、少し長い目で見れば恩恵をもたらしてくれるものだ。だったら現在の超ハイエンド機をチェックすることで、少し未来の、超が付かないハイエンドやスタンダードクラスのモデルの姿を色々と想像できるのではないか。今回はそんな視点も含めて、「これは買いだ!」と気軽には言えないが、しかし注目せざるを得ない絶対領域的超ハイエンドアイテム特集!をお送りする。
…ということで、その超ハイエンドがこいつらだ!
開放型モニターヘッドホン、AKG「K812」。予想実売価格15万8,000円。スタンドも付属品。
ポータブルヘッドホンアンプ/DAC、CHORD「Hugo」。予想価格24万円前後。
ハイレゾ対応ポータブルプレーヤー、Astell&Kern「AK240」。価格271,429円(税抜)。
基本情報は、この界隈に興味をお持ちの方ならばとっくにご存知だろう。念のため確認をという方は、以下に発表時のニュース記事へのリンクを用意したので参照してほしい。
▼AKG、オープンエア型の最上位モニターヘッドホン「K812」
http://www.phileweb.com/news/audio/201402/10/14156.html
▼Astell&Kern、DSD128ネイティブ再生対応の新ハイレゾDAP「AK240」
http://www.phileweb.com/news/audio/201401/07/14038.html
▼タイムロード、CHORDのDSD対応ポタアン「Hugo」を発売 ー 想定売価は24万円前後
http://www.phileweb.com/news/audio/201402/08/14148.html
本記事では実物の印象、操作性や音質、そして今後の下の価格帯のモデルへの反映を期待できる期待したい要素はどこか?といったようなところをチェックしていこう。まずは各モデルを単体で見ていき、そして最後には全てを組み合わせた総額約70万円の、どうかしてるポータブル(?)システムでの試聴も敢行する!
次ページまずは個別に、約16万円のヘッドホンAKG「K812」からチェック