サラウンドでゲームはもっと楽しくなる
PS4にベストマッチ! ソニーの5.1chシアターシステム「HT-IV300」でゲーム三昧
■「メタルギア」や「FIFA」などでも臨場感の高さを実感
続いてプレイしたのはPS4版の『メタルギア ソリッド V グラウンド・ゼロズ』。言わずと知れた日本の名ゲームクリエイター、小島秀夫監督による3D視点の潜入アクションゲームだ。
同作のミッションのオープニングは雨降りしきる基地のムービーから始まるが、サラウンドの演出、クオリティは映画そのものだ。音楽をバックに、上空から飛来するヘリの移動感がサラウンドで表現され、セリフはセンタースピーカーから明瞭に聞こえてくる。
プレイ中はサラウンドで無線指示を聴きながら、風音、スネークの足音までもリアルに再現。敵警備員に発見された際に飛び交う怒号、そして銃声から発砲位置を把握して息を潜め、音の向きを頼りに切り抜ける。HT-IV300による『メタルギア ソリッド V グラウンド・ゼロズ』のプレイでは、そんなゲームの原点である「ハラハラドキドキ」感を改めて味わうことができた。
スポーツゲームも試してみよう。選んだのは『FIFA 14 ワールドクラスサッカー』。FCバルセロナ v.s. レアル・マドリードという対戦カードでプレイした。このカードは「クラシコ」と呼ばれ、世界的に注目度が高い対決だ。それゆえ筆者も普段からテレビでよく観戦しているが、HT-IV300が再生するゲームの音声は、テレビ中継の試合の音とそっくりだ。
実況の音声はセンターチャンネルからクリアに聞こえるし、サポーターの声はサラウンドから包み込むように、距離感を持って広がる。HT-IV300には「サッカーモード ナレーションOFF」(本来は実際のTV中継を想定したもの)があるが、FIFA 14でもテレビ中継さながらに実況音声を消すことができた。
コンパクトな筐体でリアル5.1chに挑戦したHT-IV300だが、設置性の面でも汎用性が高く、実際にゲームをサラウンドでプレイしてみると、正確な音の位置の鳴らし分け、特にリア方向の表現力は、サウンドバーとは次元の異なる再現性を備える。もちろんその実力は映画や音楽ライブなどゲーム以外のコンテンツでも、パワフルな低音とダイレクトに耳に響く臨場感あるサウンドとして十二分に発揮される。
せっかくゲームに臨場感溢れるサラウンド音声が収録されているのだから、それを体験しないのはもったいない。コンパクトな筐体ながらリアル5.1chを実現したHT-IV300は、多くのゲームファンにとってベストな選択肢と言えるだろう。
(折原一也)