<山本敦のAV進化論>第21回
【レビュー】Wi-Fi内蔵SD「Eyefi Mobi」を試す ー デジカメ・スマホ・クラウド連携で写真撮影がさらに便利に
カメラを起動したとき(=カードに電源が入った時)に自動でWi-Fiの接続先をカードに切り替えてくれたら便利、と思って試してみたのだが、iPhoneではこれができなかった。iOSの仕様上、一度選択したことのあるWi-Fiがあればそちらを優先的に拾ってしまうためで、その都度OSのWi-Fi設定からMobiカードのSSIDを手動で選択しなおす必要がある。
Androidの場合はEyefi Mobiカードが起動した際、自動でWi-FiのアクセスポイントをMobiカードに切り替えてくれるのだが、デバイス同士を近づけていないとペアリングに失敗することもあり、やはり設定からネットワークを手動で選んだ方が確実性は高かった。
1枚のEyefi Mobiカードに、同時に複数のモバイル機器をつなぐことはできないので、基本は1対1でペアリングされたiPhoneやiPadに転送するのが正統な使い方だ。
ただし、Eyefiクラウド上でアカウントにログインした複数の端末へ、画像データを同時に同期させることはできる。例えばiPhoneとiPadを同時に立ち上げ、両端末からEyefiクラウドにログインしておけば「ペアリングされているiPadへ転送→クラウドにアップ→撮った写真をiPhoneにも同期」といった使い方ができる。こうなるともう、マルチデバイス間でシェアしているのとあまり大差はない感じだ。
アプリの動きとしては、写真リストに新しく撮影されたデータが加わればそれを検知して、未転送のファイルを見つけたらWi-Fiの接続先をホームネットワークに自動で切り替え、クラウドへアップロードを行うという流れになる。
アップロードは無事データが転送されるまで監視するので、データを転送したつもりで消してしまって、実はクラウドにも保存されていなかった…といったトラブルも避けられる。撮影が行われていない未使用のステータス時には機器のバッテリー消費を防ぐローバッテリーモードも備わる。
■写真の整理整頓やシェアも簡単
Eyefiクラウドを使いこなせば、様々なデバイスに散らばりながら貯まっていく写真データを一元管理できるようになる。アカウントに紐付けられていれば、複数のEyefi Mobiカードとデジカメ、スマホ、タブレットで撮影した写真がユーザーのクラウドストレージにまとめて保存されていく。