<山本敦のAV進化論>第21回
【レビュー】Wi-Fi内蔵SD「Eyefi Mobi」を試す ー デジカメ・スマホ・クラウド連携で写真撮影がさらに便利に
通常、Eyefi Mobiカードで撮影して転送されてきた画像は「イベント」と呼ばれる日付単位で区分けされながら写真リストに並んでいる。一つ一つの写真を整理するために「タグ」を付けたり「アルバム」単位でグルーピングもできる。それぞれの中味についてはアプリのメニューアイコンをタップすればリストから内容を確認できる。
アプリから写真を一枚ずつ、またはアルバムやタグ単位で友人に送ってシェアすることもできる。右上のシェアボタンをタップして、メニューから「Eyefiでシェア」を選べば、送り先のメールアドレスと簡単なコメントが入力できるので、必要事項を入力して送るだけと手間はない。メールに写真が添付されるかたちで送られるので、相手がEyefiクラウドを利用していなくても写真がみられる。
Eyefiクラウドのユーザーなら、PC用のWebアプリでオリジナル解像度の写真データをダウンロードしたり、モバイルアプリからもスマホのアルバムにダウンロードして加えることもできる。
iOSのEyefi MobiアプリはTwitterとメールに連携しているが、LINEなどほかのSNSアプリで使いたい場合はいったんカメラロールに保存してからシェアするという使い方ができる。
そのほかXperia Z2ではFacebookやDropbox、Evernoteなどのアプリとも連携ができる。クラウドと連携したインターフェースも使い勝手が洗練されていて、スムーズな操作感を実現している。
筆者の周りでも最近、無線LAN内蔵SDカードを使い、撮影写真をタブレットでプレビューして見せてくれるプロカメラマンも増えてきた。実際、自分で使ってみると転送速度が十分使えるレベルで速いので、取材で写真を撮影するときにも便利そうだ。タブレットピントや構図のチェックができたら、思いのほか役立つと思う。
せっかくならワイヤレス転送の部分だけでなく、写真管理にも便利なEyefiクラウドを併せて活用したいものだ。年間利用はアプリ内課金で継続申し込みができるようになっているので、手続きは簡単なのだが、あとは年間5,000円というプライスをどう考えるかだ。
例えばiPhoneの場合、Eyefi Mobiアプリから必要な写真だけピックアップしてカメラロールに保存し、iCloudやFlickrを使って低コストで管理するという使い方もできる。だが、クラウドにひもづけた機器同士のスムーズなサービス連携や、容量無制限のストレージという、Eye-Fiクラウドならではのメリットはやはり大きいと思う。