フラットかつ調整もできるサウンドが魅力
ハイレゾポータブルプレーヤーに新たな選択肢 ー コウォン「PLENUE 1」を野村ケンジが聴く
さて、ここからは実機を2週間あまりの期間にわたってお借りした感想を綴っていこう。
まず、操作性に関してはかなり良好といえる。シンプルで分かりやすいレイアウトで、しかも反応がとてつもなく素早いところがいい。プルアップ、プルダウン系のメニューはないが、設定アイコンを押すとジャケット写真の上に(しかも透過して)各種設定アイコンが表示されるので、意外と便利。そのほかにも、マイフェバリットとしてフォルダがしているできるなど、使い勝手はよく考えられている印象だ。
いっぽうで、音楽ファイル情報の表示には、もう一歩踏み込んで欲しい部分があった。
FLACやDSDなどのファイル形式に関しては、ジャケット写真、タイトル情報などばっちり表示できているのだが、WAVファイルになると、すべてUnknownになってしまうのだ。このあたり、詳しい人はよく分かっているのだが、実はWAVファイルにもジャケ写や楽曲情報が付加できるようになっており、DB Powerampなどのパソコン用リッピングソフトがこれに対応(書き込むことができる)しているのだが、AKユーザー、なかでも「AK240」以降に発売された製品のユーザーはこれを利用しており、WAVファイルでも情報が表示されるように工夫している。「PLENUE 1」では、そういった情報が表示されない。このあたりは、ぜひともファームウェアのバージョンアップ等で対応を望みたいところだ。
次ページでは、いよいよ、肝心のサウンドについて感想を述べていこう。