“澤田ルーム”でマランツ最新モデルはどのように鳴ったのか?
【イベントレポート】発売直前のマランツ「HD-DAC1」を開発試聴室で聴いた
■HD-DAC1を音質の追い込み時と同様のセッティングで試聴
そして、お待ちかねのHD-DAC1の試聴だ。澤田氏は、このHD-DAC1をあえて音質検討に普段から使っているソースで鳴らすと宣言。最初に再生したのはチャンネルチェック用音源であったのだが、これが重要なのだという。
「この音源にはL、R、センター、サラウンドの音声が収録されています。サラウンドには逆相信号が入っているのですが、この逆相感がきちんと聴こえるかどうかを確認します。位相特性がおかしいと、きれいに逆相にならないのです」(澤田氏)。
「それから意外に重要なのですが、音質検討をするときにL/Rを間違えるのことがあるのです。内部の配線を間違えることも、出力端子の配置がL/R逆の機械が混在したことで間違えることもあります。L/Rが逆の状態で音質検討しても意味がないですよね(笑)」。またDSPを搭載するデジタル機器の場合、ごく希にL/Rが逆に再生されてしまうこともあり、音質検討を厳密化するためにチャンネルチェックは欠かせないとのこと。参加者の方々は澤田氏の話に頷いていた。
■ハイエンド機器の中でもその再生能力が際立ったHD-DAC1
チャンネルチェックの後は、実際に音質検討で使われる試聴ソースをHD-DAC1で鳴らす。まずはチェンバロ、そして琴の演奏だ。非常にシンプルな録音だが、アタックと余韻の繰り返しを聴いていくのだという。それからクラシック歌曲とジャズ。録音の仕方が違うものをショートタームで聴いていくことで、音質を見極めていく。HD-DAC1はそのニュアンスの違いも明快に描き分けてくれる。
「各音源ともに録音はそれほど新しいものではないのですが、録音方式がそれぞれ違うので、その違いが明確に出ているかまずは確認していきます。このような形で7〜8割まで追い込んでいきます。ある程度いったところでハイレゾを試聴に使います」と澤田氏は説明する。
HD-DAC1でDSDの再生も行った。「近年はDSDファイルが注目されていますが、ご存じの通りマランツはSACDの立ち上げ時にその先頭にいました。そのときからずっとハイレゾに関わっているということです。しかも再生だけではなくて、録音や制作にも関わってきました。我々が蓄積してきたDSDのノウハウが、このHD-DAC1にも活かされています」と澤田氏は解説していた。
驚くべきは、ハーフサイズのUSB-DACであるHD-DAC1が、澤田ルームのリファレンスであるハイエンドオーディオ・システムの中でも聴き劣りすることがなかったことだ。視聴後に「澤田ルームでHD-DAC1のサウンドを聴いて、ちょっと気が遠くなった。はたしてこれが自宅で再現することができる領域の音なのかと」とコメントしてくれた方もいらっしゃったが、そのシステムの最上流を担当するのは、定価10万円強のUSB-DACなのである。この点には多くの参加者も驚いてた。
■マランツの理想がHD-DAC1で実現されている
発売前のマランツの新製品を、しかも音決めが行われた試聴室で聴ける貴重な機会ということもあって、参加されていたみなさんは真剣にそのサウンドに耳を傾けられていた。試聴終了後には、HD-DAC1について様々な質問も向けられていた。
今回のイベントは9月の連休の中日であるにも関わらず、多くの参加ご希望をいただいた。そして、参加していただいた方々には、HD-DAC1のサウンドの魅力を最高の環境で味わっていただけたのかとも思う。10月6日の週には出荷が開始されるそうなので、ぜひ店頭などでそのサウンドを確認していただきたい。
そして、お待ちかねのHD-DAC1の試聴だ。澤田氏は、このHD-DAC1をあえて音質検討に普段から使っているソースで鳴らすと宣言。最初に再生したのはチャンネルチェック用音源であったのだが、これが重要なのだという。
「この音源にはL、R、センター、サラウンドの音声が収録されています。サラウンドには逆相信号が入っているのですが、この逆相感がきちんと聴こえるかどうかを確認します。位相特性がおかしいと、きれいに逆相にならないのです」(澤田氏)。
「それから意外に重要なのですが、音質検討をするときにL/Rを間違えるのことがあるのです。内部の配線を間違えることも、出力端子の配置がL/R逆の機械が混在したことで間違えることもあります。L/Rが逆の状態で音質検討しても意味がないですよね(笑)」。またDSPを搭載するデジタル機器の場合、ごく希にL/Rが逆に再生されてしまうこともあり、音質検討を厳密化するためにチャンネルチェックは欠かせないとのこと。参加者の方々は澤田氏の話に頷いていた。
■ハイエンド機器の中でもその再生能力が際立ったHD-DAC1
チャンネルチェックの後は、実際に音質検討で使われる試聴ソースをHD-DAC1で鳴らす。まずはチェンバロ、そして琴の演奏だ。非常にシンプルな録音だが、アタックと余韻の繰り返しを聴いていくのだという。それからクラシック歌曲とジャズ。録音の仕方が違うものをショートタームで聴いていくことで、音質を見極めていく。HD-DAC1はそのニュアンスの違いも明快に描き分けてくれる。
「各音源ともに録音はそれほど新しいものではないのですが、録音方式がそれぞれ違うので、その違いが明確に出ているかまずは確認していきます。このような形で7〜8割まで追い込んでいきます。ある程度いったところでハイレゾを試聴に使います」と澤田氏は説明する。
HD-DAC1でDSDの再生も行った。「近年はDSDファイルが注目されていますが、ご存じの通りマランツはSACDの立ち上げ時にその先頭にいました。そのときからずっとハイレゾに関わっているということです。しかも再生だけではなくて、録音や制作にも関わってきました。我々が蓄積してきたDSDのノウハウが、このHD-DAC1にも活かされています」と澤田氏は解説していた。
驚くべきは、ハーフサイズのUSB-DACであるHD-DAC1が、澤田ルームのリファレンスであるハイエンドオーディオ・システムの中でも聴き劣りすることがなかったことだ。視聴後に「澤田ルームでHD-DAC1のサウンドを聴いて、ちょっと気が遠くなった。はたしてこれが自宅で再現することができる領域の音なのかと」とコメントしてくれた方もいらっしゃったが、そのシステムの最上流を担当するのは、定価10万円強のUSB-DACなのである。この点には多くの参加者も驚いてた。
■マランツの理想がHD-DAC1で実現されている
発売前のマランツの新製品を、しかも音決めが行われた試聴室で聴ける貴重な機会ということもあって、参加されていたみなさんは真剣にそのサウンドに耳を傾けられていた。試聴終了後には、HD-DAC1について様々な質問も向けられていた。
今回のイベントは9月の連休の中日であるにも関わらず、多くの参加ご希望をいただいた。そして、参加していただいた方々には、HD-DAC1のサウンドの魅力を最高の環境で味わっていただけたのかとも思う。10月6日の週には出荷が開始されるそうなので、ぜひ店頭などでそのサウンドを確認していただきたい。