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[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域

【第103回】「秋のヘッドフォン祭2014」を高橋敦の“超”個人的ベスト5で振り返る

公開日 2014/10/28 10:08 高橋敦
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【第1位】最強イヤホン登場!←物理的な意味で

さてしかし最後にベスト・オブ・ベストとして挙げるのは、製造技術がとかスタイルやコンセプトがとかではなくて、普通にこれはよいと思ったイヤホンだ。Aurisonics「ROCKETS」。

超小型筐体+クラゲ的というかスカート的というか独特のパーツが特徴的

見ての通り「スカート(TRI-TAB)」を備える個性的な形状だが、これはやはりフィット感を高める狙いのようだ。またイヤーピースも一般的なシリコンではなくサーマル・プラスティック・エラストマーという素材だそうで、こだわりがうかがえる。

超丈夫らしいケブラー製のケーブル。色分けされているので左右も一目でわかりやすい。

ハウジングはチタン削り出し。個人的にチタン好きなので嬉しい

それで実際に装着すると確かに、そのフィット感はカナル型イヤホンとして最上級。ぷにっとしているので、ちゃんと密閉しつつも硬さやきつさを感じさせない。ケーブルはケブラー製で頑丈で接合部もやはり頑丈とのこと。ハウジングはチタン削り出し。しかも防水でもあるらしい。これは最強の予感!(物理的な意味で)

プラグ部分は正直ちょっと安っぽいが、しかしこちらも丈夫そうな感触

ドライバーは5.1mm系ダイナミック型1機と超小口径だ。しかし適切なサイズのイヤーピースを選択して試聴したところ(←これは基本事項だが、このイヤホンはイヤーピースでの音の変化が特に大きく感じた)、音も見事。小口径ダイナミックなのにベースラインの力強さなどにも不満を感じさせないし、しかし小口径ダイナミックらしく女性ボーカルやギターには心地よいシャープさやエッジ感がある。装着感がよくて頑丈だからラフに扱えて音もよし。…これは普通にほしい!

【おまけ】懐かしの…

というわけで今回も「超個人的ベスト5」をお届けさせていただいた。そして今回は「Music With 規格外」ブースのレトロアイテムをご覧いただきながらフェードアウトしていこう…………

「Discman」の名を冠した最初のモデルのひとつ、Sony「D55-T」。下半分にドッキングしてある単3電池×8本のバッテリーユニットがないとモバイル駆動できない

Sony「MDR-CD900」。CD900“ST”ではない!


本体のガム型充電池だけでは不安なときにはこれ!外部単3電池増設ユニット!

帰ってきたら「おかえりなさい」と言ってあげるわ…オカエリナサイ、Technics



高橋敦 TAKAHASHI,Atsushi
趣味も仕事も文章作成。仕事としての文章作成はオーディオ関連が主。他の趣味は読書、音楽鑑賞、アニメ鑑賞、映画鑑賞、エレクトリック・ギターの演奏と整備、猫の溺愛など。趣味を仕事に生かし仕事を趣味に生かして日々活動中。


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