機能や画質、音質を徹底比較
ガチンコ対決!パイオニア「BDP-LX88」vs OPPO「BDP-105DJP」
■続いて「BDP-105DJP」の画質をチェック
105DJPのDarbee Visual Presenceは人間の視覚の特性を考慮して立体表現をコントロールする技術で、HD信号だけでなく4K映像にも適用される。その強さはメニュー設定で調整でき、今回はHiDefモードで視聴を行った(※1)。また本機は「Darbeeレベル」の調整も可能だが、どの設定値においても『オブリビオン』の映像はLX88に比べて鮮鋭感が強めになる傾向があり、VW500ESのクリスプな志向もあいまって、どの場面からもディテールの細かさが前面に浮かび上がってくる。※1 記事初出時「デフォルトのHiDefモード、レベル120%で視聴を行った」と記述していましたが、これは誤りでした。Darbeeレベルのデフォルト値は0です。Darbeeレベルは0から最大120%まで1%間隔で調整が可能で、レベル0は処理のバイパスを意味します。修正してお詫び致します。
『007 スカイフォール』終盤に出てくるスコットランドの風景描写を見ても遠景が引き寄せられる傾向がある。ここはスコットランドの特徴的な地形描写が際立った効果を見せるはずの場面なのだから、もう少し自然な遠近感を引き出して欲しいと感じた。
ここまでの説明から予想がつくと思うが、『アラビアのロレンス』は背景や暗部にノイズが目立ち気味で、超解像処理を効かせすぎたような映像になりやすい。鮮鋭度を抑える方向でチューニングするか、105DJPから2Kで出力し、VW500ES側のリアリティクリエーションの設定を思い切って抑えるべきだろう。
105DJPの画質調整メニューはDarbee以外にOPPO独自の項目や、VRS Clear Viewの設定項目を用意。LX88には前述のVideo Adjust以外に4種類のNRの設定など詳細な調整項目がある。メモリーバンクは両モデルともに3つ用意されている。