角田郁雄のオーディオSUPREME
【第5回】角田郁雄が各ジャンルから選ぶ「2014年のオススメモデル」はコレ!
■角田郁雄が選ぶ「2014年・個人的オススメモデル」
さて、次は、私が今年、印象深かった「1番のモデル」を紹介します。発売中の『オーディオアクセサリー誌』最新号(関連ニュース)でも「1番のモデル」を紹介しましたが、本コラムでは取り上げる製品の価格を40万円以下として、好印象を受けたモデルを紹介します。ちなみに、私は音もさることながら、長く愛用するためにデザインも重視しています。また、2014年発売の新製品に限ることなく、愛用できると考えるモデルも紹介します。
スピーカーシステム
・SONY「SS-NA5ES」
あるオーディオショップで、マイルス・デイビスの『Kind Of Blue』が朗々と鳴っていました。気になるなあと思い、見てみるとSS-NA5ESでした。ソニーのハイエンドスピーカー「SS-AR1」は、今年の秋のヘッドヘッドホン祭で私自身が設けた試聴イベントにて、広いホールであるのにも関わらず、素晴らしい音楽を聴かせてくれました。「SS-NA5ES」はブックシェルフタイプの小型スピーカーながら、SS-AR1の技術を踏襲。3つのトゥイーター「I-ARRAY SYSTEM」が広いステージと音像定位の良さ、解像度の高さを実現します。もう少し予算がとれるならば、プレミアムエディションの「SS-NA5ESpe」も聴いてみてください。
・ECLIPSE「TD-M1」
編集部で聴いたECLIPSE「TD-M1」は、まさに“空間のマジック”と言えるくらい、広いステージがスピーカーの背後に展開。生々しい音像がリアルに浮かび上がりました。愛聴している2Lのヴォーカル曲「Quiet Winter Night」の空間性をみごとに再現し、シンフォニーを聴けばディテールの深い美しい響きが聴け、何ともたまらないです。鮮度感を持ちながらも柔らかみのある音は、このスピーカーが搭載するD級アンプのもたらすものです。iPhoneのWi-Fi再生、AirPlayも高品位に楽しめる優れもの。スピーカー間を広めにとって、ぜひ一度聴いてみて下さい。
プリメインアンプ
・SONY「TA-A1ES」
・HEGEL「H80S」
ハイレゾミュージックが普及し、コンパクトなDACが注目されています。同時に、こうしたDACと組み合わせるのに最適なインテグレーティッド・アンプも人気を集めています。ここで紹介するソニー「TA-A1ES」と、ノルウェイのオーディオブランドHEGEL「H80S」は、筆者宅でも素晴らしいドライブ力を発揮してくれました。ちなみにTA-A1ESは、HDDプレーヤー「HAP-Z1ES」と共に今年、私が購入したモデルです。
この2モデルには共通点があります。それはシングル・プッシュプルのパワートランジスターを使用すると共に、強力な電源部も搭載していることです。両機種の出力もほぼ同等で、それぞれ音量も半導体ボリュームで制御します。
それぞれの特色を挙げるなら、TA-A1ESはA級領域の広いAB級アンプで、通常の再生音量ではA級動作し、発振防止のコイルやコンデンサーも排除しています。アンプがスピーカーに直結しているのではないかと思えるほど、その音は鮮度が高く、A級特有の鮮やかな倍音を放つことが特徴です。また驚くほどドライブ力のあるヘッドホンアンプも搭載します。
H80SはSound Engineというフィードバック技術により徹底して歪みを低減し、高いダンピングファクター(スピーカー制動力の指標)を実現しています。S/Nと伝送スピードの向上のために、入力から出力段までの伝送距離を短くしていることも特徴です。その音は、DACやCDプレーヤーの音をそのまま伝えるような、色づけの少ない音の鮮度の高さと俊敏な立ち上がりが特徴です。実際に読者が両モデルを試聴したら、ずいぶんと音が違うなと思うことでしょう。しかし、いずれにしてもスピーカーの裏側にパワーアンプが隠されているのではないかと思うほどのドライブ力を体験できるはずです。
さて、次は、私が今年、印象深かった「1番のモデル」を紹介します。発売中の『オーディオアクセサリー誌』最新号(関連ニュース)でも「1番のモデル」を紹介しましたが、本コラムでは取り上げる製品の価格を40万円以下として、好印象を受けたモデルを紹介します。ちなみに、私は音もさることながら、長く愛用するためにデザインも重視しています。また、2014年発売の新製品に限ることなく、愛用できると考えるモデルも紹介します。
スピーカーシステム
・SONY「SS-NA5ES」
あるオーディオショップで、マイルス・デイビスの『Kind Of Blue』が朗々と鳴っていました。気になるなあと思い、見てみるとSS-NA5ESでした。ソニーのハイエンドスピーカー「SS-AR1」は、今年の秋のヘッドヘッドホン祭で私自身が設けた試聴イベントにて、広いホールであるのにも関わらず、素晴らしい音楽を聴かせてくれました。「SS-NA5ES」はブックシェルフタイプの小型スピーカーながら、SS-AR1の技術を踏襲。3つのトゥイーター「I-ARRAY SYSTEM」が広いステージと音像定位の良さ、解像度の高さを実現します。もう少し予算がとれるならば、プレミアムエディションの「SS-NA5ESpe」も聴いてみてください。
・ECLIPSE「TD-M1」
編集部で聴いたECLIPSE「TD-M1」は、まさに“空間のマジック”と言えるくらい、広いステージがスピーカーの背後に展開。生々しい音像がリアルに浮かび上がりました。愛聴している2Lのヴォーカル曲「Quiet Winter Night」の空間性をみごとに再現し、シンフォニーを聴けばディテールの深い美しい響きが聴け、何ともたまらないです。鮮度感を持ちながらも柔らかみのある音は、このスピーカーが搭載するD級アンプのもたらすものです。iPhoneのWi-Fi再生、AirPlayも高品位に楽しめる優れもの。スピーカー間を広めにとって、ぜひ一度聴いてみて下さい。
プリメインアンプ
・SONY「TA-A1ES」
・HEGEL「H80S」
ハイレゾミュージックが普及し、コンパクトなDACが注目されています。同時に、こうしたDACと組み合わせるのに最適なインテグレーティッド・アンプも人気を集めています。ここで紹介するソニー「TA-A1ES」と、ノルウェイのオーディオブランドHEGEL「H80S」は、筆者宅でも素晴らしいドライブ力を発揮してくれました。ちなみにTA-A1ESは、HDDプレーヤー「HAP-Z1ES」と共に今年、私が購入したモデルです。
この2モデルには共通点があります。それはシングル・プッシュプルのパワートランジスターを使用すると共に、強力な電源部も搭載していることです。両機種の出力もほぼ同等で、それぞれ音量も半導体ボリュームで制御します。
それぞれの特色を挙げるなら、TA-A1ESはA級領域の広いAB級アンプで、通常の再生音量ではA級動作し、発振防止のコイルやコンデンサーも排除しています。アンプがスピーカーに直結しているのではないかと思えるほど、その音は鮮度が高く、A級特有の鮮やかな倍音を放つことが特徴です。また驚くほどドライブ力のあるヘッドホンアンプも搭載します。
H80SはSound Engineというフィードバック技術により徹底して歪みを低減し、高いダンピングファクター(スピーカー制動力の指標)を実現しています。S/Nと伝送スピードの向上のために、入力から出力段までの伝送距離を短くしていることも特徴です。その音は、DACやCDプレーヤーの音をそのまま伝えるような、色づけの少ない音の鮮度の高さと俊敏な立ち上がりが特徴です。実際に読者が両モデルを試聴したら、ずいぶんと音が違うなと思うことでしょう。しかし、いずれにしてもスピーカーの裏側にパワーアンプが隠されているのではないかと思うほどのドライブ力を体験できるはずです。