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角田郁雄のオーディオSUPREME

【第5回】角田郁雄が各ジャンルから選ぶ「2014年のオススメモデル」はコレ!

公開日 2014/12/22 17:24 角田郁雄
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ネットワークプレーヤー・HDDプレーヤー
SONY「HAP-Z1ES」

私はハイレゾ再生を行う上で、音の良さのみならず、使いやすさも重視してきました。その理想を実現してくれたのが、ソニー「HAP-Z1ES」(レビュー記事)でした。iPadを使うこともなく、CDプレーヤーのようにリモコン再生できることも魅力で、インテグレーテッドアンプ「TA-A1ES」と共に我が家で楽しんでいます。このモデルは2014年の最新アップグレードにより、さらに解像度が向上し、ハイレゾ音源を保存したUSBメモリーをダイレクトに差し込んで再生することも可能になるなど、使いやすさもさらに向上しました。

SONY「HAP-Z1ES」

SFORZATO「DSP-05」

もう一つはスフォルツァートのネットワークプレーヤー、DSP-05です。DACチップの最高峰と言われるESS「ES9018」を使用し、上級モデルDSP-03の技術を継承。近傍位相ノイズを極小化した10MHz水晶発振器も搭載します。その音はハイレゾであることをストレートに表現するような鮮度の高さを持ち、スピード感溢れる音楽を聴かせてくれます。ちなみに同ブランドの小俣社長は、注文を受けたモデルを一品一品、受注生産のように仕上げて愛用者のもとに送り出しています。音と技術を極めたネットワークプレーヤーとして推薦します。

SFORZATO「DSP-05」

スモールオーディオ・システム
Sound Warrior「SW Desktop-Audio」

最後に、プレミアム・スモールオーディオ・システムとして推薦するのは、Sound Warriorの「SW Desktop-Audio」(レビュー記事)です。CDトランスポート「SWD-CT1」、USB-DAC「SWD-DA10」、真空管バッファー搭載のD級アンプ「SWD-TA10」との組合せは、ディスクトップオーディオだけではもったいないほどです。やはりスピーカー間を広くとって、その空間再現を楽しんでみてほしいモデルです。

Sound Warrior「SW Desktop-Audio」

また、このサイズのモデルではめったに類を見ないワードクロック入力がCDトランスポートとDACに搭載されているのですが、来年2月発売予定のクロックジェネレーター「SWD-CL10」を接続すると、クロックの完全同期がとれます。この音には、ベテラン愛好家もきっと注目し、愛用したくなることと想像します。



■終わりに

今年の私のコラムを楽しんでいただけましたでしょうか。来年も私のオーディオルームで、いい音を聴かせてくれ、長く愛用でき、できる限りリーズナブルな価格のモデルを紹介したいと思います。読者の皆さん、良い年をお過ごし下さい。来年も、どうぞ、よろしくお願い申し上げます。(角田郁雄)


【筆者プロフィール】
角田郁雄
北海道札幌市生まれ。父の影響を受け、オーディオに興味を持つ。セールスエンジニア的な仕事を経験したので、物の原理や技術を追求してしまうタイプ。オーディオブランドの音、背景にある技術、デザインの魅力を若い世代にも伝えたいと執筆活動を始める。



【編集部より】
2014年7月より角田さんに本連載をご執筆いただいてきましたが、「ハイエンドオーディオにも、リーズナブルなデスクトップオーディオにも、それぞれ魅力と個性がある」というそのスタンスは、オーディオへの憧れと限られた予算や場所という現実の間でいつも揺れている私のようなオーディオ白帯にも魅力的でした。毎回、必ず編集部なりの感想を書くようにとのお言葉もあり、良い意味で緊張感もありました。来年も宜しくお願いします!(編集部 小澤)

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