FLAC再生もサポート
【レビュー】実はハイレゾ再生も可能、iPhone向け外部メモリー「iXpand」が便利
■FLAC再生をサポート、ハイレゾ品質もOK
今回取りあげる「iXpand」(関連ニュース)は、SanDiskから発売される外部メモリ。インターフェイスはLightningとUSB 2.0コネクタが各1基、iOSデバイスとPCとの間で気軽ににデータをやり取りできる。容量は16/32/64GBの3種類が用意され、用途に応じて選択できる。
と、このスペックからはiOSデバイスとの親和性が高い外部メモリとしか読み取れないが、iXpandには他にないアドバンテージがある。それは、専用アプリ「iXpand Sync」だ。
iXpandは、メーカーの言葉を借りれば「類似品の3倍以上の転送速度」を実現しているという。これは、搭載されているフラッシュメモリの性能もあるだろうが、前述した(仕様を開発者側で設計できる)プロトコルがプラスに作用していると考えられる。ハードウェアのノウハウがソフトウェア=アプリにも生かされている、というわけだ。
メディアフレームワークにオープンソースの「MobileVLCKit」を採用していることも見逃せない。MobileVLCKitは、PCで広く利用されているメディアプレイヤーソフト「VLC」のモバイル向けコアであり、オーディオファイルでいえばFLACやOGG、ビデオファイルでいえばWMVやFLVはMobileVLCKitの機能によるものだ。一方、AACやALAC、H.264といったiOSがサポートしているフォーマットにも対応している。AVKitにMobileVLCKitを加えるという仕様は、他の外部メモリ専用アプリには見られなかったアプローチだ。
【iXpand Syncが対応するファイルフォーマット
●動画: WMV、AVI、MKV、MP4、MOV、FLV、MPG、RMVB、M4V、MPEG2(TS)
●静止画:BMP、TIF、JPG、PNG、GIF、XBM、ICO、TGA
●音楽:MP3、AIF、WAV、AIFF、M4A、WMA、AAC、OGG、FLAC
●文書:PDF、EXCEL(*.xlsなど)、WORD(*.docなど)、その他iOSがサポートする形式すべて