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FLAC再生もサポート

【レビュー】実はハイレゾ再生も可能、iPhone向け外部メモリー「iXpand」が便利

公開日 2015/02/16 16:02 海上忍
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FLAC再生をサポート、ハイレゾ品質もOK

今回取りあげる「iXpand」(関連ニュース)は、SanDiskから発売される外部メモリ。インターフェイスはLightningとUSB 2.0コネクタが各1基、iOSデバイスとPCとの間で気軽ににデータをやり取りできる。容量は16/32/64GBの3種類が用意され、用途に応じて選択できる。

Lightningコネクタ部分はゴム素材で柔軟性があり、長いケーブルを引き回すことなくiPhoneと接続できる

USBコネクタをPCに挿せば、USBメモリとして利用できる。Mac(OS X 10.5以降)とWindows XP/7/8以降がサポートされる

と、このスペックからはiOSデバイスとの親和性が高い外部メモリとしか読み取れないが、iXpandには他にないアドバンテージがある。それは、専用アプリ「iXpand Sync」だ。

iXpandは、メーカーの言葉を借りれば「類似品の3倍以上の転送速度」を実現しているという。これは、搭載されているフラッシュメモリの性能もあるだろうが、前述した(仕様を開発者側で設計できる)プロトコルがプラスに作用していると考えられる。ハードウェアのノウハウがソフトウェア=アプリにも生かされている、というわけだ。

事前準備は専用アプリをインストールしておくだけ、あとは差し込むだけでアプリの起動まで自動で行える。スリープ状態のときでも起動はスムーズだ

メディアフレームワークにオープンソースの「MobileVLCKit」を採用していることも見逃せない。MobileVLCKitは、PCで広く利用されているメディアプレイヤーソフト「VLC」のモバイル向けコアであり、オーディオファイルでいえばFLACやOGG、ビデオファイルでいえばWMVやFLVはMobileVLCKitの機能によるものだ。一方、AACやALAC、H.264といったiOSがサポートしているフォーマットにも対応している。AVKitにMobileVLCKitを加えるという仕様は、他の外部メモリ専用アプリには見られなかったアプローチだ。

AACやALACなどiOSがサポートするフォーマットはもちろん、ハイレゾ品質のFLACやWAVも再生できる

エラーメッセージを注意深く見ると、内部ではVLCの機能が利用されていることがわかる

【iXpand Syncが対応するファイルフォーマット
●動画: WMV、AVI、MKV、MP4、MOV、FLV、MPG、RMVB、M4V、MPEG2(TS)
●静止画:BMP、TIF、JPG、PNG、GIF、XBM、ICO、TGA
●音楽:MP3、AIF、WAV、AIFF、M4A、WMA、AAC、OGG、FLAC
●文書:PDF、EXCEL(*.xlsなど)、WORD(*.docなど)、その他iOSがサポートする形式すべて

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