ダウンロード購入したハイレゾもメタデータはしっかりケアしよう
音楽ファンのための “ネットオーディオ” 完全ガイド【第6回】配信サイトからのダウンロード
「良い音で音楽を聴く楽しさ」と「快適な音源管理・再生」をどちらも叶えてくれるもの − それが「ネットオーディオ」だ。音源の入手方法やライブラリの管理方法、そして音源の再生方法など、ぜったい押さえておきたい基礎知識を、逆木 一(さかき はじめ)が解説。これからネットオーディオをはじめたいという方に向け、全15回にわたってお届けする。
音楽配信サイトからダウンロードした音源も
自分ルールに基づいてタグをたたき直す必要がある
音源配信サイトから音源を入手することのメリットとは何でしょうか。
何より楽である・・・確かに楽です。CDを買いに行く必要もなければリッピングも必要ありません。しかし、CDという極めて巨大かつ充実した選択肢がある以上、CDと同等以下の音源であれば、わざわざ配信サイトから買う必要性をあまり感じません。配信でしか手に入らない音源だというなら話は別ですが、CDがあるなら筆者はCDを買います。リッピングもそれほど苦になりませんし、それにダウンロードした音源なら手がかからないかと言われれば、決してそんなことはありません。
音源配信サイトの強みとは、CDというフォーマットを越えるスペックの音源ーーいわゆるハイレゾ音源を、まさにデジタルファイルとして直接扱えることだと言えます。
昨今のオーディオ業界にあって台風の目で在り続けるハイレゾ音源は、基本的に配信サイトを通してユーザーの手に渡ります。
さて、ハイレゾ音源がCDからリッピングした音源と何か違うかと言われれば、実際の運用上ほとんど何も違いません。ファイルサイズがCD音源に比べて数倍に膨れ上がるのは確かで、もしかしたら期待度も数倍に膨らむかもしれません。音質については、あえて本連載では立ち入りません。
48kHz/24bitやら192kHz/24bitやら、果ては384kHz/32bitにDSD 11.2MHzまで、天井知らずのスペック競争を続けてその音質的優位性を誇示するハイレゾ音源ですが、どれだけスペックが上がろうと、デジタルファイル音源であることに変わりはありません。「ハイレゾならば高音質」という夢を見るのは自由ですが、ライブラリを構築するうえで、ハイレゾであるか否かは何も関係ありません。扱いはCDからリッピングした音源とまったく同じです。変な特別扱いをする必要性は皆無です。
買って、確認して、自分ルールに基づいて叩き直して、ライブラリの一員にする。
やることは同じです。
連載目次 |
第1回「まず『音源』ありき」 第2回「タグについて理解しよう」 第3回「コーデックの基礎知識」 第4回「ライブラリを構築する」 第5回「音源の入手方法(1) CDのリッピング」 第6回「音源の入手方法(2) 配信サイトからのダウンロード」 第7回「PCオーディオで楽しむ(1) 基礎知識」 第8回「PCオーディオで楽しむ(2) USB DACを活用する」 第9回「PCオーディオで楽しむ(3) 色々な再生ソフト」 第10回「PCオーディオで楽しむ(4) オーディオルームとPCの親和性」 第11回「ネットワークオーディオで楽しむ(1) 基礎知識」 第12回「ネットワークオーディオで楽しむ(2) サーバー」 第13回「ネットワークオーディオで楽しむ(3) プレーヤー」 第14回「ネットワークオーディオで楽しむ(4) コントロール」 第15回「様々な再生方法」 |
音楽配信サイトからダウンロードした音源も
自分ルールに基づいてタグをたたき直す必要がある
音源配信サイトから音源を入手することのメリットとは何でしょうか。
何より楽である・・・確かに楽です。CDを買いに行く必要もなければリッピングも必要ありません。しかし、CDという極めて巨大かつ充実した選択肢がある以上、CDと同等以下の音源であれば、わざわざ配信サイトから買う必要性をあまり感じません。配信でしか手に入らない音源だというなら話は別ですが、CDがあるなら筆者はCDを買います。リッピングもそれほど苦になりませんし、それにダウンロードした音源なら手がかからないかと言われれば、決してそんなことはありません。
音源配信サイトの強みとは、CDというフォーマットを越えるスペックの音源ーーいわゆるハイレゾ音源を、まさにデジタルファイルとして直接扱えることだと言えます。
昨今のオーディオ業界にあって台風の目で在り続けるハイレゾ音源は、基本的に配信サイトを通してユーザーの手に渡ります。
さて、ハイレゾ音源がCDからリッピングした音源と何か違うかと言われれば、実際の運用上ほとんど何も違いません。ファイルサイズがCD音源に比べて数倍に膨れ上がるのは確かで、もしかしたら期待度も数倍に膨らむかもしれません。音質については、あえて本連載では立ち入りません。
48kHz/24bitやら192kHz/24bitやら、果ては384kHz/32bitにDSD 11.2MHzまで、天井知らずのスペック競争を続けてその音質的優位性を誇示するハイレゾ音源ですが、どれだけスペックが上がろうと、デジタルファイル音源であることに変わりはありません。「ハイレゾならば高音質」という夢を見るのは自由ですが、ライブラリを構築するうえで、ハイレゾであるか否かは何も関係ありません。扱いはCDからリッピングした音源とまったく同じです。変な特別扱いをする必要性は皆無です。
買って、確認して、自分ルールに基づいて叩き直して、ライブラリの一員にする。
やることは同じです。