PCオーディオの定義を改めて考える
音楽ファンのための “ネットオーディオ” 完全ガイド【第7回】「PCオーディオで楽しむ(1)基礎知識編」
オーディオ再生という観点で考えると
パソコンには問題が山積みされている
あくまで「オーディオ」を名乗るからには、高音質を得るための能動的な取り組みがあって然るべきでしょう。
そして、オーディオという観点からPCを見ると、色々と問題があります。真っ先に挙げられるのがノイズの問題です。
当たり前の話ですが、PCはオーディオにも使えるというだけで、そもそもオーディオ機器として作られていません。その特性上、内部では様々なノイズが渦を巻いています。ファンノイズが唸りを上げるだけでなく、PCの音声出力端子にヘッドホンやイヤホンを繋いでみると、時として凄まじい量のノイズが聴こえてぎょっとすることもあります。こんな状態では、オーディオとしてははっきり言って論外です。
微細かつ繊細な音声信号を扱うために徹底的なノイズ対策を施したオーディオプレーヤーとは比べるべくもありません。
次に、接続性の問題です。基本的にPCにはアナログ音声出力が用意されていますが、端子の形状はステレオミニジャックが一般的です。RCA端子が一般的なオーディオ機器と接続するためには変換ケーブルが必要になります。しかし、PC本体からのアナログ音声出力は、PCの抱えるノイズが直接オーディオシステムに流入することになり、あまり褒められたものではありません。光デジタル出力が搭載されていれば、それを使うという手もありますが……。
安定性の問題もあります。音楽を聴いている最中も、PCでは背後で様々な処理が行われているため、それらが何らかの悪影響を及ぼす可能性を排除できません。音切れや音飛びなどはまだマシな方で、不意に大音量のノイズを吐き出すこともあり得ます。音質以前の問題ですが、ユーザー側で可能な対策には限界があります。
このように、PCをオーディオ機器として捉えると、問題山積と言わざるを得ません。それでも、音源をPC上でデジタルファイルとして扱い、そのままPCを用いて再生するという合理性と利便性は巨大なメリットであり、それを活かさない手はありません。また、PCオーディオはいわゆるハイレゾ音源を扱えるため、音源のスペック上はCDプレーヤー以上の高音質を実現し得る可能性があることも事実です。
パソコンには問題が山積みされている
あくまで「オーディオ」を名乗るからには、高音質を得るための能動的な取り組みがあって然るべきでしょう。
そして、オーディオという観点からPCを見ると、色々と問題があります。真っ先に挙げられるのがノイズの問題です。
当たり前の話ですが、PCはオーディオにも使えるというだけで、そもそもオーディオ機器として作られていません。その特性上、内部では様々なノイズが渦を巻いています。ファンノイズが唸りを上げるだけでなく、PCの音声出力端子にヘッドホンやイヤホンを繋いでみると、時として凄まじい量のノイズが聴こえてぎょっとすることもあります。こんな状態では、オーディオとしてははっきり言って論外です。
微細かつ繊細な音声信号を扱うために徹底的なノイズ対策を施したオーディオプレーヤーとは比べるべくもありません。
次に、接続性の問題です。基本的にPCにはアナログ音声出力が用意されていますが、端子の形状はステレオミニジャックが一般的です。RCA端子が一般的なオーディオ機器と接続するためには変換ケーブルが必要になります。しかし、PC本体からのアナログ音声出力は、PCの抱えるノイズが直接オーディオシステムに流入することになり、あまり褒められたものではありません。光デジタル出力が搭載されていれば、それを使うという手もありますが……。
安定性の問題もあります。音楽を聴いている最中も、PCでは背後で様々な処理が行われているため、それらが何らかの悪影響を及ぼす可能性を排除できません。音切れや音飛びなどはまだマシな方で、不意に大音量のノイズを吐き出すこともあり得ます。音質以前の問題ですが、ユーザー側で可能な対策には限界があります。
このように、PCをオーディオ機器として捉えると、問題山積と言わざるを得ません。それでも、音源をPC上でデジタルファイルとして扱い、そのままPCを用いて再生するという合理性と利便性は巨大なメリットであり、それを活かさない手はありません。また、PCオーディオはいわゆるハイレゾ音源を扱えるため、音源のスペック上はCDプレーヤー以上の高音質を実現し得る可能性があることも事実です。