モデル選びから耳型採取、完成まで一挙レポート
初めてのカスタムIEM(イヤモニ)製作記。Ultimate Earsの銘機「UE Reference Monitor」を作った
■そうだ、カスタムIEM(イヤモニ)作ろう
遡ること2ヶ月前、人生初のカスタムIEM(イヤモニ)を作った。そもそものきっかけは、普段づかいのイヤホンが断線したりついでにイヤーピースまでなくしたりと細かいアクシデントがあったこと。対応策としてリケーブルももちろんなのだが、せっかくなのでこれを機にそろそろ新しいイヤホンを購入するのもアリかと思った。「いま買うならあのイヤホンだろ!」「いやあれだ!」と周囲のイヤホン大好き人間たち(=同僚)に熱く迫られる中、最終的に「むしろここでカスタムIEMアリじゃない?」という話になったのだ。
■ヘッドホン/イヤホンブームにより、にわかに盛り上がるカスタムIEM界隈
カスタムIEM。簡単にいうと「アーティストがステージ上で演奏をモニタリングするためのイヤホン(インイヤーモニター)で、個人の耳型にあわせて作られるもの(カスタム)」だ。この辺りの詳細については、当サイトの連載 高橋敦のオーディオ絶対領域「第115回:カスタムIEM(イヤモニ)を作ろう」や、弊社刊行誌『NetAudio』編集長 浅田陽介による「カスタムIEM製作体験レポート」などの過去記事に詳しいのでぜひ参照されたい。
つい1年ほど前までは、コンシューマーがカスタムIEMを作るなんて、限られた場所でしか行えないレアなことだった。しかし、ここ最近のヘッドホン/イヤホンブームもあって今では完全に環境が変わった。この分野の火付け役の1つである販売店・フジヤエービックは、以前より同社が開催する「ヘッドフォン祭」などのイベント会場でカスタムIEMの試聴・注文が行える環境を用意していて、とにかくイヤホンファンで大賑わいだったものだ(フジヤエービックはウェブからの受注も行っている)。そして昨年8月、ヘッドホン/イヤホン専門店のe☆イヤホンが国内初のカスタムIEM専門店を秋葉原にオープンし、さらに大手家電量販店ビックカメラも人気ブランドWestoneやカナルワークスの製品を取り扱い始めたのだ。日本ではここ1年ほどの間に、コンシューマーがカスタムIEMを作りやすい環境が一気に整ってきた。
欲しい。カスタムIEM普通に欲しい。もう作っちゃおうかしら。で、そんな私がそのまま勢いで手にしたのが、今回の主役「UE Reference Monitor(以下、UERM)」だ。
Phile-web読者であれば多くの方がご存知であろう、Ultimate Earsがステージ向けではなくスタジオリファレンス向けに開発したカスタムIEMの銘機。その内部は、低/中/高域に1基ずつのバランスドアーマチュアドライバーを搭載する3ウェイ・3ドライバーのシンプルなユニット構成としている。ほかには、ハリウッドの名門スタジオ“キャピタル・スタジオ”のエンジニアが音作りに携わっていることも有名だ。
きっかけこそほぼ勢いだったが、今となってはこのUERMを作って本当に良かったと思う。最初は「仕事でも使えるしちょうど良いかも」くらいだったが、実際に使い始めるとイヤホンリスニング時の満足度が一気に上昇し、とにかく音楽を聴くのが楽しい。せっかくなので、「カスタムIEMに興味があるけどまだ作ったことはない」という方や、「いつかUERM作ろうかな」と思っている方に向けて、改めてこの感動をプッシュしたい!
…というわけで本記事では、私がこのUERMを手にするまでの出来事「初めてのカスタムIEM製作記」をお届けする。記事後半では、さらにそこから2ヶ月くらい聴き込んでみた上での試聴感もちょこっとお伝えしたい。
遡ること2ヶ月前、人生初のカスタムIEM(イヤモニ)を作った。そもそものきっかけは、普段づかいのイヤホンが断線したりついでにイヤーピースまでなくしたりと細かいアクシデントがあったこと。対応策としてリケーブルももちろんなのだが、せっかくなのでこれを機にそろそろ新しいイヤホンを購入するのもアリかと思った。「いま買うならあのイヤホンだろ!」「いやあれだ!」と周囲のイヤホン大好き人間たち(=同僚)に熱く迫られる中、最終的に「むしろここでカスタムIEMアリじゃない?」という話になったのだ。
■ヘッドホン/イヤホンブームにより、にわかに盛り上がるカスタムIEM界隈
カスタムIEM。簡単にいうと「アーティストがステージ上で演奏をモニタリングするためのイヤホン(インイヤーモニター)で、個人の耳型にあわせて作られるもの(カスタム)」だ。この辺りの詳細については、当サイトの連載 高橋敦のオーディオ絶対領域「第115回:カスタムIEM(イヤモニ)を作ろう」や、弊社刊行誌『NetAudio』編集長 浅田陽介による「カスタムIEM製作体験レポート」などの過去記事に詳しいのでぜひ参照されたい。
つい1年ほど前までは、コンシューマーがカスタムIEMを作るなんて、限られた場所でしか行えないレアなことだった。しかし、ここ最近のヘッドホン/イヤホンブームもあって今では完全に環境が変わった。この分野の火付け役の1つである販売店・フジヤエービックは、以前より同社が開催する「ヘッドフォン祭」などのイベント会場でカスタムIEMの試聴・注文が行える環境を用意していて、とにかくイヤホンファンで大賑わいだったものだ(フジヤエービックはウェブからの受注も行っている)。そして昨年8月、ヘッドホン/イヤホン専門店のe☆イヤホンが国内初のカスタムIEM専門店を秋葉原にオープンし、さらに大手家電量販店ビックカメラも人気ブランドWestoneやカナルワークスの製品を取り扱い始めたのだ。日本ではここ1年ほどの間に、コンシューマーがカスタムIEMを作りやすい環境が一気に整ってきた。
欲しい。カスタムIEM普通に欲しい。もう作っちゃおうかしら。で、そんな私がそのまま勢いで手にしたのが、今回の主役「UE Reference Monitor(以下、UERM)」だ。
Phile-web読者であれば多くの方がご存知であろう、Ultimate Earsがステージ向けではなくスタジオリファレンス向けに開発したカスタムIEMの銘機。その内部は、低/中/高域に1基ずつのバランスドアーマチュアドライバーを搭載する3ウェイ・3ドライバーのシンプルなユニット構成としている。ほかには、ハリウッドの名門スタジオ“キャピタル・スタジオ”のエンジニアが音作りに携わっていることも有名だ。
きっかけこそほぼ勢いだったが、今となってはこのUERMを作って本当に良かったと思う。最初は「仕事でも使えるしちょうど良いかも」くらいだったが、実際に使い始めるとイヤホンリスニング時の満足度が一気に上昇し、とにかく音楽を聴くのが楽しい。せっかくなので、「カスタムIEMに興味があるけどまだ作ったことはない」という方や、「いつかUERM作ろうかな」と思っている方に向けて、改めてこの感動をプッシュしたい!
…というわけで本記事では、私がこのUERMを手にするまでの出来事「初めてのカスタムIEM製作記」をお届けする。記事後半では、さらにそこから2ヶ月くらい聴き込んでみた上での試聴感もちょこっとお伝えしたい。
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