モデル選びから耳型採取、完成まで一挙レポート
初めてのカスタムIEM(イヤモニ)製作記。Ultimate Earsの銘機「UE Reference Monitor」を作った
■待つこと3週間。遂にできあがった「UE Reference Monitor」
さて、耳型インプレッション&カスタムIEMオーダーから待つこと約3週間。ついに完成品がやってきた(※カスタムIEMの納期は製品や時期によって異なるので注意。一般的には3週間〜1ヶ月程度とされている)。
序盤でもお伝えしたが、UERMの内部は、低/中/高域に1基ずつのバランスドアーマチュアドライバーを搭載する3ウェイ・3ドライバーのシンプルなユニット構成。ハリウッドの名門スタジオ“キャピタル・スタジオ”のエンジニアが音作りに携わっており、その印として右側のフェイスプレート表面に“Capital Studio”のロゴが入っている。
シェルの内側には私の名前のイニシャル「MS」とシリアルナンバー「102994」が刻印されていて、透明の筐体内にあるユニットが見えててなんかドキドキする。
さっそく耳に装着してみると、当たり前だがぴったりフィット。ちょっと感動する。私は耳穴が小さく、ユニバーサルイヤホンに付属する一般的なシリコンチップを装着するときはいつも“耳に圧迫感がない良い感じの絶妙なポジション”を探らなくてはならなかった。これが地味に煩わしい作業で、しかもいまいちフィットしないことも多々ある。そんな私にとっては、イヤホンが耳にサクッとぴったり装着できるというだけでちょっと感動なのだ。女性はこういう人多いんじゃないだろうか。
さて次ページでは、さっそく手持ちの音源をUERMで曲を聴いてみたので、参考までに試聴感をお届けしたい。再生プレーヤーには主にAstell&Kern「AK120II」を使用した。