モデル選びから耳型採取、完成まで一挙レポート
初めてのカスタムIEM(イヤモニ)製作記。Ultimate Earsの銘機「UE Reference Monitor」を作った
■どのカスタムIEMを作るか?
そんなこんなで2ヶ月前の私は、会社から徒歩7〜8分のところにあるe☆イヤホンカスタムIEM専門店に足を運んでみたのだった。
店内には約16ブランドものカスタムIEM製品の試聴デモ機が設置されており、実際に音を聴いて購入する製品を決めることができる。Ultimate EarsやWestoneなどの有名どころはもちろん、JH AudioやUnique Melodyなどの国外ブランドからカナルワークスやくみたてLabなどの日本ブランドまで人気機種が勢揃い。個人的にも「ヘッドフォン祭」や「ポタフェス」などのイベントで何度も試聴させて頂き、高いクオリティを実感している製品ばかりである。これは…逆に種類がありすぎて決められない…。
■迷って店員さんに相談。自分のプレーヤーで試聴を繰り返す
こんな風に製品選びに迷ったら、詳しい店員さんに相談するのが良い。そして薦められて試聴した中で、「これは…」とピンときたのがUERMだった。私の好きな大滝詠一やたまの楽曲を、真っ正面からスバッと清々しく再生してくれる感じ。好みの音楽ジャンルがわりとバラバラな自分には、このニュートラルさがむしろ魅力。
コレにしちゃおうかしらと思い始めたところで、「やっぱり〜。UERMを一度聴いたらそのまま作っちゃう人が多いんですよ〜」と店員さん激推し。そんなわけで、私の初めてのカスタムIEMはUE Reference Monitorに決定した。こうやって、実機で自分の好きな音楽を試聴して決められるのはありがたい。
さて、カスタムIEMを作ると決まったら、次はいよいよカスタムIEM製作の肝「インプレッション=耳型採取」だ。…が、e☆イヤホンカスタムIEM専門店でインプレッションを行っているのは土日のみ。週末まで待たねばならない。そこで私は、当時平日のうちに予約の取れた東京・外苑前にある「東京ヒアリングケアセンター」に行くことにした。