一条真人の体当たり実験室
誰もやらないなら俺たちが! ソニー「音の良いmicroSDカード」いまさらブラインドテスト
いよいよテスト開始だ。さっそく1セット目の試聴を終え、「なるほど、確かに違いはありますね。なんだか高音質カードのほうが音がシャープな気がします」とコメントする一条氏。
では具体的にどこがどう違って聴こえるのか、曲のどこを試聴のポイントにしたのか尋ねると、「何となく」とか「全体的にいい感じに聞こえるかどうかですかね」とめちゃめちゃざっくりしていて要領を得ない。本当に大丈夫なのだろうか。暗雲が立ちこめる。
案の定、2セット目、3セット目と進むにつれ、一条氏の表情が徐々に険しくなっていった。
「…だんだんわからなくなるなぁ。なんか自分に自信が持てなくなるというか…」
ボソッと不安そうなつぶやきが漏れる。こんな光景を前にも見た気がするな、と既視感に襲われる編集部員たち。…すると、ここで前回にはなかった新展開が。迷いを断ち切ろうということか、「無になります」と言うやいなや、座禅を組んでしまった。瞑想にふけったところで正解を導き出せるとは思えないのだが…。
そんなこんなで、いよいよ3セットの試聴が終了した。最後の答え合わせの段になっても、まだ「あっちかな? いや、こっちの方が…」とあきらめが悪い一条氏。違いが0.001秒でわかるんじゃなかったのか、と思いながら「迷っていても仕方ないですよ」と半ば強引に回答を促すと、渋々口を開いた。
「そうですね…。1セット目は最初に再生したほうが高音質SDカード、2セット目も最初のほう、3セット目は2回目のほうが高音質SDカードかな? 」とためらいがちに答えを告げると、なぜか急に「これ、正解していると思いますよ!」とテンションを上げてアピってくる一条氏。なんだかよくわからない精神状態になっているようだ。肝心の結果はどうだったのだろうか?