一条真人の体当たり実験室
誰もやらないなら俺たちが! ソニー「音の良いmicroSDカード」いまさらブラインドテスト
いよいよ答え合わせだ。一条氏の回答と、順番を記したメモを念入りに付け合わせた小野が、おもむろに口を開く。「『3セット中1セットのみ正解』ですね。つまり正解率33%です」。一条氏は、1セット目は正解したものの、2セット目と3セット目はノーマルSDカードのほうを高音質と判断してしまった。案の定、かなりまずいことになってしまった。
だが一条氏は当たり前だが納得しない。「おっかしいなぁー。寝てないからかな…」
謎の寝てないアピールを繰り出す一条氏。…デジャブだ。前回のハイレゾブラインドテストとまったく同じ流れが繰り返されている…。だが、もしかしたら本当に寝不足で真の実力を発揮できなかった可能性も、わずかながらある。一縷の望みをかけ、「泣きの一回」を試みることにした。
…だが、一条氏の粘りもむなしく、再度の挑戦もあえなく不正解。結局、全4回中1回を当てられただけで、正解率は逆に25%にまで下がる結果となってしまった。
最悪の結果となったわけだが、「そうか、いまようやくわかった。『Don't think,feel』ということですね!」と、突然わけのわからないことを言い出した。
「聞いてくださいよ。4回やって3回間違えたって言うことは、違いがあるのは感じてるということですよね。その違いが俺の耳に心地よいか、よくないかの問題なんですよ。で、俺には普通のカードの方がいい音に聞こえたんです。それだけの話なんですよ!」
…根本的に間違っている気がするのだが、この状況でもっともらしい言い訳を瞬時に繰り出す精神力はさすがである。
とにかく、この事態をどうにか打開しなければ。ここで「仕方ないですね、僕の出番ですか」と重い腰を上げたのが、編集部の小野だ。