5月病も梅雨も吹き飛ばせ!
ゼンハイザーのヘッドホン/イヤホン、通勤・通学にマッチする3モデルをレビュー
■きらりとした爽やかなサウンド「MOMENTUM In-Ear」
続いてはCX 3.00よりもアッパーなカナル型モデル、MOMENTUM In-Earである。こちらはMOMENTUM直系の洗練されたデザイン性と質感の高さを持っており、所有する喜びにも繋がる他とは一味違う個性的なフォルムが特徴となっている。耳に対して15度傾けたボディのつくりは人間工学に基づく設計で、装着性も高い。
こちらもノズル部に金属パーツを用い、耐久性とサウンドの両面に対し高い満足感が得られるよう考慮されている。ブラックとレッドのコントラストを効果的に生かしたカラーリングもエッジが効いており、フラットケーブルの表と裏で色分けするなど、より先鋭的な面も持たせた仕様も魅力的だ。
またiOS端末用リモコン付きの“I”モデルとGalaxyをはじめとするAndroid端末用リモコン付き“G”モデルが用意されていることも、より利便性の高さに繋がるポイントといえるだろう。
CX 3.00よりはソリッドで高解像度な音質傾向であり、MOMENTUMシリーズらしいきりっとしたシャープな描写性を楽しむことができる。管弦楽器の旋律はブライトに輝き、ピアノのタッチも軽快だ。
中低域に関しても全く出ていないということはなく、CX 3.00よりも引き締め、高密度な弾力感を持つローエンドを聴かせてくれる。ボーカルもキレ良くスマートな音像となり、分離良く鮮やかに描く。高域にかけての倍音成分が豊かで、艶良く張り出すエッジ感を高めていることもあり、輪郭表現にも長けヌケ良く音場をまとめ上げる能力にポイントがありそうだ。
クラシックでは華やかでシャープな管弦楽器の立ち上がりを実感。ローエンドはどっしりと弾力良くまとめ上げる。ハーモニーはキラキラと煌びやかな余韻に溢れ、キレ良くリッチだ。
ジャズ(オスカー・ピーターソン・トリオ『プリーズ・リクエスト』収録曲「ユー・ルック・グッド・トゥ・ミー」)のピアノはクリアかつブライトなタッチで、ハーモニクスも軽く爽やかな伸びをみせる。特にスネアブラシの明快さは耳馴染み良く、ドラムのキレ良いリズム感も印象的だ。ウッドベースの弦はハリ艶良く、胴鳴りも引き締め良く弾む。
爽快かつキレ良いサウンド性が特徴ということもあり、スピード感あふれるアップテンポな楽曲との相性も高そうだ。さらに高域の粒立ちの良さ、中低域の締まりの良さはあまり録音状態の良くない楽曲に対し、EQのように働き、ヌケ良く鮮明なサウンドに変えてくれる。
例えば、個人的に好きな楽曲だがヌケが今一つで残念に感じている、中原麻衣「my starry boy」(アニメ『れでぃ×ばと!』EDテーマ)あたりではベースが弾力良く引き締まり、声質のクリアさ、ヌケ感を効果的に引き上げ、分離良く音像をまとめてくれた。場合によっては音場の混濁感につながるリヴァーブの響きも整理され、声の鮮やかさと透明感ある余韻感がより際立ったサウンドとなる。
またこの楽曲とは違い、音数が詰め込まれすぎていて今一つくっきり感、分解能が足りないと感じていた、ももいろクローバーZ「猛烈宇宙交響曲/第七楽章・無限の愛」では個々のボーカルの輪郭をくっきりと描き、すっきりと浮き上がってきた。荘厳な合唱隊の旋律もつぶれず粒立ち良くまとめ、マーティ・フリードマンによるギターソロのソリッドで硬質な鮮明さ、パイロ音のヌケの良さも際立つ。ベースはどっしりと響いており、全体のバランスも良好だ。
またサバイバー「High On You」では爽快なシンセやクリーンなエレキの旋律がクッキリと描かれるとともに、量感あるリズム隊も引き締め良くクリアにまとめ、透き通る清廉なサウンドとしてくれる。特にサウンドのはまり具合という点ではツーバスドラムのハイスピードなビートを味わえるヘヴィメタルとの組み合わせも外せない。
ライオット『Immortal Soul』収録曲「Riot」ではギターワークの鮮やかさも際立ち、キレ良いリズム隊のアタック感とともにスピード溢れるサウンドを楽しめる。中高域のカチッとした音色がきちんと出ているため、スネアのシャープさ、シンバルワークのヌケ良い輝きもひとつひとつ鮮明に引き出すのだ。低域については密度感をしっかり残しているが、量感としては比較的軽快な傾向となる。
きらりとした爽やかなサウンド性を持つMOMENTUM In-Earは、気分が沈みがちな時こそ持ち出したい、元気に溢れ、輝きに満ちた音楽を聴かせてくれるモデルといえるだろう。
続いてはCX 3.00よりもアッパーなカナル型モデル、MOMENTUM In-Earである。こちらはMOMENTUM直系の洗練されたデザイン性と質感の高さを持っており、所有する喜びにも繋がる他とは一味違う個性的なフォルムが特徴となっている。耳に対して15度傾けたボディのつくりは人間工学に基づく設計で、装着性も高い。
こちらもノズル部に金属パーツを用い、耐久性とサウンドの両面に対し高い満足感が得られるよう考慮されている。ブラックとレッドのコントラストを効果的に生かしたカラーリングもエッジが効いており、フラットケーブルの表と裏で色分けするなど、より先鋭的な面も持たせた仕様も魅力的だ。
またiOS端末用リモコン付きの“I”モデルとGalaxyをはじめとするAndroid端末用リモコン付き“G”モデルが用意されていることも、より利便性の高さに繋がるポイントといえるだろう。
CX 3.00よりはソリッドで高解像度な音質傾向であり、MOMENTUMシリーズらしいきりっとしたシャープな描写性を楽しむことができる。管弦楽器の旋律はブライトに輝き、ピアノのタッチも軽快だ。
中低域に関しても全く出ていないということはなく、CX 3.00よりも引き締め、高密度な弾力感を持つローエンドを聴かせてくれる。ボーカルもキレ良くスマートな音像となり、分離良く鮮やかに描く。高域にかけての倍音成分が豊かで、艶良く張り出すエッジ感を高めていることもあり、輪郭表現にも長けヌケ良く音場をまとめ上げる能力にポイントがありそうだ。
クラシックでは華やかでシャープな管弦楽器の立ち上がりを実感。ローエンドはどっしりと弾力良くまとめ上げる。ハーモニーはキラキラと煌びやかな余韻に溢れ、キレ良くリッチだ。
ジャズ(オスカー・ピーターソン・トリオ『プリーズ・リクエスト』収録曲「ユー・ルック・グッド・トゥ・ミー」)のピアノはクリアかつブライトなタッチで、ハーモニクスも軽く爽やかな伸びをみせる。特にスネアブラシの明快さは耳馴染み良く、ドラムのキレ良いリズム感も印象的だ。ウッドベースの弦はハリ艶良く、胴鳴りも引き締め良く弾む。
爽快かつキレ良いサウンド性が特徴ということもあり、スピード感あふれるアップテンポな楽曲との相性も高そうだ。さらに高域の粒立ちの良さ、中低域の締まりの良さはあまり録音状態の良くない楽曲に対し、EQのように働き、ヌケ良く鮮明なサウンドに変えてくれる。
例えば、個人的に好きな楽曲だがヌケが今一つで残念に感じている、中原麻衣「my starry boy」(アニメ『れでぃ×ばと!』EDテーマ)あたりではベースが弾力良く引き締まり、声質のクリアさ、ヌケ感を効果的に引き上げ、分離良く音像をまとめてくれた。場合によっては音場の混濁感につながるリヴァーブの響きも整理され、声の鮮やかさと透明感ある余韻感がより際立ったサウンドとなる。
またこの楽曲とは違い、音数が詰め込まれすぎていて今一つくっきり感、分解能が足りないと感じていた、ももいろクローバーZ「猛烈宇宙交響曲/第七楽章・無限の愛」では個々のボーカルの輪郭をくっきりと描き、すっきりと浮き上がってきた。荘厳な合唱隊の旋律もつぶれず粒立ち良くまとめ、マーティ・フリードマンによるギターソロのソリッドで硬質な鮮明さ、パイロ音のヌケの良さも際立つ。ベースはどっしりと響いており、全体のバランスも良好だ。
またサバイバー「High On You」では爽快なシンセやクリーンなエレキの旋律がクッキリと描かれるとともに、量感あるリズム隊も引き締め良くクリアにまとめ、透き通る清廉なサウンドとしてくれる。特にサウンドのはまり具合という点ではツーバスドラムのハイスピードなビートを味わえるヘヴィメタルとの組み合わせも外せない。
ライオット『Immortal Soul』収録曲「Riot」ではギターワークの鮮やかさも際立ち、キレ良いリズム隊のアタック感とともにスピード溢れるサウンドを楽しめる。中高域のカチッとした音色がきちんと出ているため、スネアのシャープさ、シンバルワークのヌケ良い輝きもひとつひとつ鮮明に引き出すのだ。低域については密度感をしっかり残しているが、量感としては比較的軽快な傾向となる。
きらりとした爽やかなサウンド性を持つMOMENTUM In-Earは、気分が沈みがちな時こそ持ち出したい、元気に溢れ、輝きに満ちた音楽を聴かせてくれるモデルといえるだろう。
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