プレーヤーの使い勝手を決める“オンデバイス・プレイリスト”とは?
音楽ファンのための “ネットオーディオ” 完全ガイド【第13回】「ネットワークオーディオで楽しむ(3)プレーヤー 」
■ネットワークプレーヤーに求められる機能
音楽ファンの使用に耐えるために、プレーヤーには大前提として「快適な音楽再生を実現・保証するプラットフォーム」であることが求められます。そのためには以下の3点が重要になります。
・必要十分な音源フォーマットへの対応
PCオーディオにおいては再生ソフトとUSB-DACの組み合わせで再生可能な音源のコーデックとスペックが決まりましたが、ネットワークオーディオにおいては基本的にプレーヤー単体でそれが決まります。再生できる音源スペックの追求には終わりがありませんが、少なくともユーザーが再生したいと望む音源の再生には対応している必要があります。
・ギャップレス再生
例えばクラシックやライブ音源などで、曲間で音が途切れずに繋がっている音源があります。ギャップレス再生に対応しないプレーヤーでこのような音源を再生すると、曲間で音の途切れ(=ギャップ)が生じてしまいます。ギャップレス再生に対応するプレーヤーであれば、このような問題は生じません。ギャップの存在はリスニング中の昂揚感に大きく水を差すため、ギャップレス再生への対応は必須であると言えます。
・オンデバイス・プレイリスト
「オンデバイス・プレイリスト」という呼称自体は必ずしも一般的ではないかもしれませんが、コントロールにも関わる非常に重要な機能です。
一応、「プレイリスト」とは何かということから説明します。音源をデジタルファイルとして扱うことのメリットとは、保存性に加えてディスクの縛りから解放された音楽へのアクセス性であるとたびたび書いてきました。好きな音楽を、好きなように、好きなだけ聴けるということです。アルバムの曲順に縛られることもありません。
それを実現するものがプレイリストで、「キュー」と呼ばれることもあります。プレイリストとは「音楽を聴く際の一時的な再生曲のリスト」を指します。ライブラリを閲覧し、選曲された個々の曲はまずプレイリストに登録され、プレイリストでの順番に基づいて再生されます。
このプレイリストという考え方はデジタルファイル音源を扱うオーディオ全体に共通するものですが、ここでは一例としてLUMIN Appを用いて説明します。プレイリストを用いることで、例えば「YesのRoundaboutの各バージョンを聴き比べる」という芸当が可能になります。
また、プレイリストがあるからこそ、「優秀録音を通常CDとゴールドCDで聴き比べる」という極めてオーディオ的な試みも簡単に行うことができます。
ここからがオンデバイス・プレイリストの本題です。上の画面キャプチャーを見ての通り、実際にプレイリストを用いた再生管理を担当するのはコントロールアプリです。そしてオンデバイス・プレイリストとは、デバイス、すなわちプレーヤー側にプレイリストを保存する機能を意味します。
問題なのは、プレーヤーがオンデバイス・プレイリストに対応しない場合です。再生中にホーム画面に戻るなりコントロールアプリを終了するなり端末の電源を落とすなりした途端、プレーヤーは「次に何を再生するか」という指示を受けられなくなり、結果的に現在再生中の曲が終わった時点で、プレイリストの再生が止まります。アルバム1枚を通して再生する時でも、好き勝手に曲を組み合わせて再生する時でも同じです。
音楽ファンの使用に耐えるために、プレーヤーには大前提として「快適な音楽再生を実現・保証するプラットフォーム」であることが求められます。そのためには以下の3点が重要になります。
・必要十分な音源フォーマットへの対応
PCオーディオにおいては再生ソフトとUSB-DACの組み合わせで再生可能な音源のコーデックとスペックが決まりましたが、ネットワークオーディオにおいては基本的にプレーヤー単体でそれが決まります。再生できる音源スペックの追求には終わりがありませんが、少なくともユーザーが再生したいと望む音源の再生には対応している必要があります。
・ギャップレス再生
例えばクラシックやライブ音源などで、曲間で音が途切れずに繋がっている音源があります。ギャップレス再生に対応しないプレーヤーでこのような音源を再生すると、曲間で音の途切れ(=ギャップ)が生じてしまいます。ギャップレス再生に対応するプレーヤーであれば、このような問題は生じません。ギャップの存在はリスニング中の昂揚感に大きく水を差すため、ギャップレス再生への対応は必須であると言えます。
・オンデバイス・プレイリスト
「オンデバイス・プレイリスト」という呼称自体は必ずしも一般的ではないかもしれませんが、コントロールにも関わる非常に重要な機能です。
一応、「プレイリスト」とは何かということから説明します。音源をデジタルファイルとして扱うことのメリットとは、保存性に加えてディスクの縛りから解放された音楽へのアクセス性であるとたびたび書いてきました。好きな音楽を、好きなように、好きなだけ聴けるということです。アルバムの曲順に縛られることもありません。
それを実現するものがプレイリストで、「キュー」と呼ばれることもあります。プレイリストとは「音楽を聴く際の一時的な再生曲のリスト」を指します。ライブラリを閲覧し、選曲された個々の曲はまずプレイリストに登録され、プレイリストでの順番に基づいて再生されます。
このプレイリストという考え方はデジタルファイル音源を扱うオーディオ全体に共通するものですが、ここでは一例としてLUMIN Appを用いて説明します。プレイリストを用いることで、例えば「YesのRoundaboutの各バージョンを聴き比べる」という芸当が可能になります。
また、プレイリストがあるからこそ、「優秀録音を通常CDとゴールドCDで聴き比べる」という極めてオーディオ的な試みも簡単に行うことができます。
ここからがオンデバイス・プレイリストの本題です。上の画面キャプチャーを見ての通り、実際にプレイリストを用いた再生管理を担当するのはコントロールアプリです。そしてオンデバイス・プレイリストとは、デバイス、すなわちプレーヤー側にプレイリストを保存する機能を意味します。
問題なのは、プレーヤーがオンデバイス・プレイリストに対応しない場合です。再生中にホーム画面に戻るなりコントロールアプリを終了するなり端末の電源を落とすなりした途端、プレーヤーは「次に何を再生するか」という指示を受けられなくなり、結果的に現在再生中の曲が終わった時点で、プレイリストの再生が止まります。アルバム1枚を通して再生する時でも、好き勝手に曲を組み合わせて再生する時でも同じです。