DALIやB&W、KEFなどと相性チェック!
ティアックのHi-Fi専用サブウーファー「SW-P300」を人気スピーカー4機種と組み合わせテスト
■ハイファイ専用に開発されたTEACの新サブウーファー
小型スピーカーにサブウーファーを加えた2.1chシステムは3D方式とも言って、昔からよく知られている。スペース効率が高く、大型スピーカーよりコストは抑えられ、しっかりした低音が得られる方式として認知されてはいるが、なぜか定着してこなかった。
それにはサブウーファー自体の音質に問題があったことや大半がアンプ内蔵のアクティブ型であったことにも原因がありそうだが、またわが国オーディオ・ファンの妙な純血主義のようなものも働いているように思う。つまりサブウーファーを使うのは邪道だという意味である。
しかしもっと根本的な要因は、使い方にあるように思う。サブウーファーというとやたらに音量を上げていわゆる「重低音」というものを期待されるケースが多いが、そういう音を聴いて辟易する人が少なくないのである。
しかし現在のスピーカーだと、ブックシェルフ型でも40Hzぐらいまでは感度がある。だからサブウーファーが担当するのはそれより下、注意しないと気がつかないくらいの音域である。だからサブウーファーを加えても鳴っているのかいないのかわからない程度の使い方が正しいのである。しかしそれだとせっかく買ったのにもったいないと思うのか、大概は低音過剰であって、それがオーディオ・ファンを遠ざけてきた本当の原因であるように感じるのだが。
日頃そんなことを考えていたら、それを実験するのに恰好な製品が現れた。ティアックの「SW-P300」(公式サイト)がそれで、この機会に色々な角度から検証を試みることにしたい。
サブウーファーというと、ホームシアターのLFE用に作られた製品がほとんどだ。しかし本機はそれとは違って、純粋にハイファイ専用として開発された。ドライバーは20cm、アンプはICEpowerによるクラスD方式である。サイズは27cm立方とコンパクトだが、外観は多層塗装による天然チェリー材突板6面仕上げ。つまりどの面を表に出してもいい贅沢な作りである。
入力はライン入力のほか、スピーカー入力も備える。ライン出力のないアンプでも、スピーカー・ケーブルを一旦ここにつないで、そこからメイン・スピーカーに接続することができる。クロスオーバーは40Hzから連続可変、位相切り替え機能も持つ。さらに本機のユニークなポイントとして、ネジ式の脚部が取り外し可能になっており、これを付け替えることで設置方法を変えることができる。つまりバッフル面を前向きにするか下向きにするかを変えられる「コンバーチブル構造」となっているのだ。前向きか下向きかでも音が変わるため、このあたりの最適な設置位置を追い込むのも面白そうで、使いこなしがいがありそうだ。
小型スピーカーにサブウーファーを加えた2.1chシステムは3D方式とも言って、昔からよく知られている。スペース効率が高く、大型スピーカーよりコストは抑えられ、しっかりした低音が得られる方式として認知されてはいるが、なぜか定着してこなかった。
それにはサブウーファー自体の音質に問題があったことや大半がアンプ内蔵のアクティブ型であったことにも原因がありそうだが、またわが国オーディオ・ファンの妙な純血主義のようなものも働いているように思う。つまりサブウーファーを使うのは邪道だという意味である。
しかしもっと根本的な要因は、使い方にあるように思う。サブウーファーというとやたらに音量を上げていわゆる「重低音」というものを期待されるケースが多いが、そういう音を聴いて辟易する人が少なくないのである。
しかし現在のスピーカーだと、ブックシェルフ型でも40Hzぐらいまでは感度がある。だからサブウーファーが担当するのはそれより下、注意しないと気がつかないくらいの音域である。だからサブウーファーを加えても鳴っているのかいないのかわからない程度の使い方が正しいのである。しかしそれだとせっかく買ったのにもったいないと思うのか、大概は低音過剰であって、それがオーディオ・ファンを遠ざけてきた本当の原因であるように感じるのだが。
日頃そんなことを考えていたら、それを実験するのに恰好な製品が現れた。ティアックの「SW-P300」(公式サイト)がそれで、この機会に色々な角度から検証を試みることにしたい。
サブウーファーというと、ホームシアターのLFE用に作られた製品がほとんどだ。しかし本機はそれとは違って、純粋にハイファイ専用として開発された。ドライバーは20cm、アンプはICEpowerによるクラスD方式である。サイズは27cm立方とコンパクトだが、外観は多層塗装による天然チェリー材突板6面仕上げ。つまりどの面を表に出してもいい贅沢な作りである。
入力はライン入力のほか、スピーカー入力も備える。ライン出力のないアンプでも、スピーカー・ケーブルを一旦ここにつないで、そこからメイン・スピーカーに接続することができる。クロスオーバーは40Hzから連続可変、位相切り替え機能も持つ。さらに本機のユニークなポイントとして、ネジ式の脚部が取り外し可能になっており、これを付け替えることで設置方法を変えることができる。つまりバッフル面を前向きにするか下向きにするかを変えられる「コンバーチブル構造」となっているのだ。前向きか下向きかでも音が変わるため、このあたりの最適な設置位置を追い込むのも面白そうで、使いこなしがいがありそうだ。