[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域
【第129回】50万円DAP「AK380」を「どうせ買えないがゆえの冷静さ」で厳しくレビュー
入出力端子は特に豊富ではない。ポータブル機としては本体のみで完結する自信があるというか、そうできるように作られているのだろう。実際この本体の大きさ重さを考えれば、この本体を上回るだけの力を持つ大型ポタアンまで追加するというのは非現実的だ。…いやしかし実は専用ポタアン追加案も存在するのだが。
というわけでその専用ポタアン等を想定、本機をコアとしてシステムを拡張するために用意されているのが「拡張ユニット用バランス出力」端子だ。
ジャック&プラグ型ではなく接点そのものが露出しているこれは、ケーブル接続ではなくクレードル等との合体のために用意されている。
いまのところ製品化が決定しているものはないが、試作品や構想が発表されているものとしては、
●XLRバランス出力クレードル
●ジャケット型増設アンプ
…だ。前者はプロオーディオ機器との接続には欠かせない端子なので、本機のコンセプトを考えれば当然のオプションだ。後者は何というか「そこまでやるか…」という感じではある。実際のそれが登場して音を聴けば力づくで納得させられるのかもしれないが…
あと屋内利用においては、Wi-Fi周りの機能がスタンダードなDLNAとの互換性を高めたおかげ、実際に便利に使える場面はかなり増えそうだ。自宅サーバー上の曲を本機で再生、スマホアプリで本機を操作等のコンビネーションがより幅広く可能とのこと。