藤岡誠のオーディオワンショット<第9回>
MCカートリッジ出力のバランス伝送への誘い<その6>「藤岡誠推薦の組み合わせ例を紹介」
藤岡誠が、自身の推薦するオーディオ機器、関連アクセサリー、あるいはコンポーネントの組合せ。またある時は新技術や様々な話題など、毎回自由なテーマで原稿を進めていく本連載。「MCカートリッジ出力のバランス伝送・昇圧方式への誘い」編の最終回をお送りします。
>>これまでの「MCカートリッジ出力のバランス伝送・昇圧方式への誘い」
<その1>MCカートリッジのバランス伝送・昇圧方式とは?
<その2>MCカートリッジのバランス伝送に必要な機器を紹介
<その3>対応フォノケーブルを試聴
<その4>対応昇圧トランスのお薦め製品
<その5>バランス伝送対応フォノEQアンプを紹介
これまで5回に亘って述べてきた『MCカートリッジ出力のバランス伝送・昇圧(増幅)方式へのお誘い』は今回が最終回である。
アナログレコードの高音質再生に情熱を注いでいるオーディオファイルの皆さんからは「昔からMCカートリッジを愛用してきたがバランス伝送・昇圧(増幅)方式は初めてで興味深いアプローチだ」という声を頂いている。そしてまた、関連機器の幾つものメーカーの方たちからは「今後のアナログオーディオのビジネスのバネの一つになった」と賛同の声を頂いている。
それは、去る6月中旬に東京・秋葉原で開催された「アナログオーディオフェア2015」でも確認することができた。私は海外に出掛けていたので参加できなかったが、幾つかの出展社からの報告では、2日間の会期で約2500名の来場で盛況だったという。
私は予めこのイベントの参加者は中・高年齢層が多いだろうと予測はしていた。実際はどうだったかを尋ねると、案の定「驚きました。おっしゃる通りですよ!還暦を迎えた人たちが多かったです」という。そして来場者の何人もの方から「MCカートリッジ出力のバランス伝送・昇圧(増幅)方式」の試聴会があっても良かったのでは?」という意見もあったという。このことからも最近の還暦、あるいは還暦を通り越した世代が想像以上にインターネットからの情報にも明るいことを改めて認識したのである。音元出版のこのWebサイトもその一つだろう。
何れにせよ、音楽産業は今、歴史と伝統を背負ったレコード会社とIT関連会社の新規参入などで、従来は考えられなかった新しい方向のビジネスの絡みあいがある。その核心となるのがデジタル音楽プログラムソースの究極ともいうべき「定額制音楽ストリーミング」である。そして未来を想定すれば、コンビニエンスでリーズナブルという点で、このストリーミングが世界的に普及することは誰が考えても明らかで、既に“先行優位”とばかりに次々と参入を開始している。とにかくプログラムソース側は激変の時代を迎えている。この激変の時代をオーディオ産業は正確に捉え、巧みにバランスを調整しながら各種各様の機器を開発して行かなくてはなるまい。
>>これまでの「MCカートリッジ出力のバランス伝送・昇圧方式への誘い」
<その1>MCカートリッジのバランス伝送・昇圧方式とは?
<その2>MCカートリッジのバランス伝送に必要な機器を紹介
<その3>対応フォノケーブルを試聴
<その4>対応昇圧トランスのお薦め製品
<その5>バランス伝送対応フォノEQアンプを紹介
これまで5回に亘って述べてきた『MCカートリッジ出力のバランス伝送・昇圧(増幅)方式へのお誘い』は今回が最終回である。
アナログレコードの高音質再生に情熱を注いでいるオーディオファイルの皆さんからは「昔からMCカートリッジを愛用してきたがバランス伝送・昇圧(増幅)方式は初めてで興味深いアプローチだ」という声を頂いている。そしてまた、関連機器の幾つものメーカーの方たちからは「今後のアナログオーディオのビジネスのバネの一つになった」と賛同の声を頂いている。
それは、去る6月中旬に東京・秋葉原で開催された「アナログオーディオフェア2015」でも確認することができた。私は海外に出掛けていたので参加できなかったが、幾つかの出展社からの報告では、2日間の会期で約2500名の来場で盛況だったという。
私は予めこのイベントの参加者は中・高年齢層が多いだろうと予測はしていた。実際はどうだったかを尋ねると、案の定「驚きました。おっしゃる通りですよ!還暦を迎えた人たちが多かったです」という。そして来場者の何人もの方から「MCカートリッジ出力のバランス伝送・昇圧(増幅)方式」の試聴会があっても良かったのでは?」という意見もあったという。このことからも最近の還暦、あるいは還暦を通り越した世代が想像以上にインターネットからの情報にも明るいことを改めて認識したのである。音元出版のこのWebサイトもその一つだろう。
何れにせよ、音楽産業は今、歴史と伝統を背負ったレコード会社とIT関連会社の新規参入などで、従来は考えられなかった新しい方向のビジネスの絡みあいがある。その核心となるのがデジタル音楽プログラムソースの究極ともいうべき「定額制音楽ストリーミング」である。そして未来を想定すれば、コンビニエンスでリーズナブルという点で、このストリーミングが世界的に普及することは誰が考えても明らかで、既に“先行優位”とばかりに次々と参入を開始している。とにかくプログラムソース側は激変の時代を迎えている。この激変の時代をオーディオ産業は正確に捉え、巧みにバランスを調整しながら各種各様の機器を開発して行かなくてはなるまい。
次ページMCカートリッジ出力のバランス伝送・昇圧(増幅)対応のプリアンプ