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【特別企画】ウォークマンやAK120IIとの組み合わせで折原一也が聴く

マクセルからハイレゾ対応イヤホン「MXH-RF550」&バランス対応機「MXH-RF550B」登場!その音質を速攻チェック

公開日 2015/12/10 12:00 折原一也
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まずはMXH-RF550を試聴してみると、製品の持つ空間再現能力の高さが分かる。

MXH-RF550

カーペンターズの『トップ・オブ・ザ・ワールド』では、音場の豊かさ、特に低音の音場の広さをトピックとして挙げておきたい。音楽を支えるベースの響きも量感とともに音的な見通しに優れる。これらは、ハイレゾの微細音がキチンと再現された音場や空気感の調和の賜物だろう。

同じカーペンターズの『オンリー・イエスタデイ』でのドラムの音の移動感を正確に鳴らす様も見事。まさに演奏のまっただなかに立ち会うような音楽体験をさせてくれるのだ。

交換用イヤーピースやキャリングケースも付属

現代的な楽曲でも本機を試そうといくつかの楽曲を再生してみたのだが、意外なことに、三代目J.Soul Brothers form EXILE『R.Y.U.S.E.I』との相性がかなり良かった。こうしたダンスミュージックのような最新楽曲との相性が思いのほか良いというのも面白い。

特に高揚感溢れるライブな雰囲気、サビに入るまでの音のタイトな立ち上がり、そして包み込まれる音の密度が最高に気持ち良い。アタックをシャープに出しつつも高域にキツさがなく、レンジの広さで勝負するサウンドが素晴らしいのだ。男性ボーカルの声は音源の中の正確な音表現でセパレートし、音情報の確かさと空間の再現とを両立させ、楽曲への没入度を高めてくれる。

空間再現に優れるだけあって、もちろんオーケストラも得意ジャンルだ。日本フィルハーモニー交響楽団演奏による『スター・ウォーズ メイン・タイトル』を聞いても、冒頭の炸裂するようなサウンドも雄大なスケール感とともに見事に鳴らす。

金管楽器のブレスの刻みの正確さ、ステージ目一杯に広がるストリングスの位置感や各パートの演奏も浮かびあがるし、何より演奏全体の心地良さは本当に素晴らしい。聴き心地の良さは高域再生特性の素直さが効いている。

■「MXH-RF550B」のバランス駆動は「音源を精緻に鳴らし分ける」


続いては、MXH-RF550BとAK120IIを利用してバランス接続をチェックした。

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