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【特別企画】編集部が徹底的に使ってみた

フライトの良き相棒!ボーズのノイキャン“2トップ”「QC25」「QC20」と1週間海外出張

公開日 2016/01/20 12:02 編集部:風間雄介
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QC25はとても軽量で、側圧もほどよく、かといってホールド感はしっかりとあり、巧みな調整が行われている印象だ。イヤークッションの快適性も高く、さらにヘッドバンドの調整も軽く、しっかり行えるようになっている。長時間装着することを前提にしているだけあり、装着した際のストレスを感じさせない工夫が隅々まで行き届いている。

軽量さを突き詰めながら、質感がまったく犠牲になっていないところも好感が持てる。QC25の外観はしっかりとした高級感があり、持ってみると意外なほど軽い。耐久性については、今回の1週間程度のテスト期間では判断できないが、少なくとも使っていて脆さを感じる場面はなかった。

ハウジング部の素材など、高級感や質感を高める仕上げが光るQC25

QC20も装着感はよい。インイヤーなのだが、いわゆるカナル型とは異なり、耳の奥にまでイヤーチップを突っ込む必要はない。これまで出張時の機内ではカナル型イヤホンを使っていた。イヤーチップをしっかり選べばノイズを抑える効果はかなり高いが、長時間付けると圧迫感があった。

イヤーチップはボーズ独自の「StayHear+チップ」というもので、軽く耳に入れるだけで、かなり安定する。これだけでも十分と思えるほどだが、イヤーチップには角のようなところがあり、耳たぶの少しでっぱったところの内側に沿わせると、さらにしっかりとフィットする。カナル型イヤホンに比べて付け外しに時間がかからないし、柔らかい素材なので、装着していてとても楽だ。

QC20はボーズ独自の「StayHear+チップ」で装着性を高めている

QC20の装着イメージ

また、細かなことだがとても重要なのは、ヘッドホン/イヤホンの左右がわかりやすいことだ。QC25はイヤーカップ内に、大きく「R」「L」と書いてある。薄暗い機内でも瞬時に読み取れる。一方QC20は形状が独特のため、何度か使えば形状でR/Lを判別できる。「えーっと、どちらがRだったかな…」と迷うのは一瞬だが、こういうストレスも積み重なると使い続ける気が失せてくる。ボーズはこういった小さな不満の芽も確実に摘み取る。これが長年の経験というものだろう。

イヤーパッド内側に大きく「R」「L」と書かれている。暗い機内でも一瞬で判別できる

今回、両モデルを機内で長時間使ってみて、装着感はどちらも文句なし、甲乙つけがたいと感じた。試しに両機のノイズキャンセリングヘッドホンを付けっぱなしにして機内で寝てみたが、熟睡できただけではなく、起きたときに違和感を覚えることもなかった。

帰りの機内で、QC25を装着して爆睡する編集部・小澤。13時間のフライト中ほとんど起きなかったようだ

ここまでハイレベルな装着感を実現しているのであれば、使い勝手や携帯性も考慮に入れながら、ヘッドホンとイヤホンのどちらがよりベターか、という視点で選べばよい。

ロングフライトで気になるバッテリーの持続時間は?

使い勝手についてもくわしく見ていこう。

まずは電源について。QC25は単4電池1本を使用する仕様で、充電池は内蔵しない。電池はイヤーカップの上にフタがあり、それを開けて入れる。

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