[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域
【第146回】「ポタ研2016冬」を、高橋敦の個人的すぎるベスト5で振り返る
【第1位】ORB「Clear force FitEar」がまさに個人的によい!
ORBからはイヤホン用リケーブルシリーズ「Clear force」に新たに追加された、「FitEar」向け端子採用モデルが展示されていた。
純国産高純度銅線を使用し、自社工場にてマイスタークラフトマンが手作業で半田付けという逸品だ。
ケーブルは太めなのだがしなやか。耳にかける部分はいわゆる「針金なし」なのも、個人的には扱いやすい。ケーブル本体の太さと適度な重みによるテンションのおかげで、針金なしでもほどよく耳にフィットする。なおしっかりフィットがお好みの方に向けて、その部分に追加装着できるイヤーハンガーも付属する。
加えて、個人的にユニバーサル型イヤホンでいちばんお気に入りのFitEar「fitear」とは音の相性も、会場での短時間での試聴レベルではあるが、良好に感じた。女性ボーカルやハイハットシンバルに少しの湿度を与えて艶やしっとり感を、ファンク系のベースからは音楽的に心地よい適正なブーミーさを引き出してくれる(僕は普段は普通にシングルエンド駆動なのでそちら=3.5mmミニプラグモデルでの印象)。
つまり、僕にはfitearが最高!なのでそれにフィットするケーブルも最高!という、特に極めて個人的な理由でのベスト1!
ついでに触れておくとユニバーサル型イヤホンといえば、今回の新製品ではないが発売が近いはずのJH Audio「TriFi」も、ポタ研とは別の機会だが聴くことできて好印象だった。我が家の中高域番長fitearに対抗できる中低域番長な逸材かも…という気配だ。高域も弱いわけではなく、シュパッ!とかではない、ちょいほぐれたシャープさみたいな感じで聴きやすい。
【番外編】Music with 規格外
…ということでポタ研2016冬レポートをお届けした。1位・2位の「個人的」っぷりがいつにも増している感じはあるが、これはそういう企画だから…この人そういう人だから…と諦めてほしい。
では最後に、もはやベスト何位とかいう枠には入れにくい独自空間、Music with 規格外ブースのあれこれをだだだっと紹介しつつおわかれしよう。
高橋敦 TAKAHASHI,Atsushi 趣味も仕事も文章作成。仕事としての文章作成はオーディオ関連が主。他の趣味は読書、音楽鑑賞、アニメ鑑賞、映画鑑賞、エレクトリック・ギターの演奏と整備、猫の溺愛など。趣味を仕事に生かし仕事を趣味に生かして日々活動中。 |
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