音質やアップデート方法をレビュー
e-onkyoで配信開始「MQA」音源をオンキヨー「DP-X1」でさっそく聴いてみた
■ダウンロード配信が始まったMQAを早速試聴する
4月12日のニュースで報じられたとおり、e-onkyo musicでMQA音源のダウンロード販売が始まった(関連ニュース)。同じく12日、オンキヨー、パイオニアのハイレゾ対応DAPがファームウェア更新により、MQA音源の再生が可能になった。今回オンキヨーの「DP-X1」を使って、e-onkyo musicで購入したMQA音源を再生するまでのステップを実践してみることにした。
MQA(=Master Quality Authenticated)は、スタジオで演奏された音楽をリスナーへ「End to End」でダイレクトに届けるために、2014年にメリディアン・オーディオの創設者の一人であるボブ・スチュアート氏が、神経科学と音響心理学に基づいた研究成果をベースに開発した独自のコーディング技術だ。
人間が自然界の音を認識するメカニズムを解析し、数マイクロ秒単位の時間軸で音楽再生のタイミングを緻密にコントロールしながらファイルをエンコードする独自手法を「Encapsulation=カプセル化」することで、高音質を保ったまま、音源のファイルサイズを小さくできることが大きな特徴とする。
MQAのエンコーディング処理は44.1kHzから768kHzまでのリニアPCM形式のマスター音源に対応しており、エンコード処理されたファイルはALACやFLAC、WAVなど既存のデータコンテナに格納できる。従来のPCM系フォーマットと互換性があり、MQA非対応のプレーヤー機器で再生した場合はPCM 44.1kHz/16bitでの再生になることも覚えておきたいポイントだ。
■「Music」アプリをアップデートするとMQA再生が可能に
すでに“本家”メリディアン・オーディオから発売されているUSB-DAC「Explorer 2」と、ハイレゾ対応のヘッドホンアンプ「Prime」では今年の2月に実施したファームウェア更新により先行してMQA対応をスタートしている(山本氏によるレビュー)。ポータブルオーディオプレーヤーでのMQA対応は、オンキヨー「DP-X1」とパイオニア「XDP-100R」が初めてだ。各製品ともに、昨秋に製品が発売された時点で、ファームウェア更新でMQA対応を行う旨を宣言していたが、今回ついにこれを実現した格好だ。
「DP-X1」「XDP-100R」ともに、プリインストールされているオリジナルのハイレゾ対応プレーヤーアプリ「Music」のビルドを「1.1」から「1.2」に書き換えることでMQA音源の再生が可能になる。Google Playストアの自動更新リストにアプリが出てこない場合は、「music onkyo」などワードで検索して「更新」をタップすれば前準備は完了だ。
なお、今回のアップデートではプレイリスト作成まわりの機能もブラッシュアップされている。以前は対応していなかった楽曲一覧、ならびに再生画面からの「プレイリスト追加」や、再生画面からの「新規プレイリスト作成」に対応。再生画面からは既存のプレイリストへの追加も簡単にできるようになったので、ユーザーにとっては使い勝手が一段と向上したことが実感されるだろう。
■2Lレーベルによる「MQA Studio」音源が配信
e-onkyo musicで販売が始まったMQA音源の作品は、北欧のレーベル「2L」のタイトルで、カテゴリーはクラシックやジャズ系が多いようだ。初期取り扱いのMQAタイトルは約90作品になる。ストアのページに行くと、MQA音源のタイトル名や詳細のページのファイル形式に【MQA】と追記されている。
MQAの音源ファイルには2つの種類があって、上位の「MQA Studio」は録音スタジオやアーティストから、製作段階の全プロセスにおいて「Authenticated(お墨付きを与えられた)」されたマスター音源を元にエンコードされた作品を指している。
もう一つ、通常の「MQA」は異なる製作プロセス、オーセンティケーションの工程を経て、最終的にMQA技術によりエンコードされた作品だという。今回、e-onkyo musicで発売されたMQA音源は全てが「MQA Studio」であるようだ。各タイトルの詳細ページに行くと、ファイル形式のところに「MQA Studio」と記載されているので見分けられる。
MQA StudioかMQAかは、ファイルを再生したときに、プレーヤー機器側でLEDやアイコンを異なる色で点灯させ、違いを識別できるようにするルールがあるようだ。今回オンキヨーとパイオニアのプレーヤーは、MQA音源を再生すると、再生画面上に「MQA Studio」の場合は青、「MQA」の場合は緑のインジケーターが表示される。
4月12日のニュースで報じられたとおり、e-onkyo musicでMQA音源のダウンロード販売が始まった(関連ニュース)。同じく12日、オンキヨー、パイオニアのハイレゾ対応DAPがファームウェア更新により、MQA音源の再生が可能になった。今回オンキヨーの「DP-X1」を使って、e-onkyo musicで購入したMQA音源を再生するまでのステップを実践してみることにした。
MQA(=Master Quality Authenticated)は、スタジオで演奏された音楽をリスナーへ「End to End」でダイレクトに届けるために、2014年にメリディアン・オーディオの創設者の一人であるボブ・スチュアート氏が、神経科学と音響心理学に基づいた研究成果をベースに開発した独自のコーディング技術だ。
人間が自然界の音を認識するメカニズムを解析し、数マイクロ秒単位の時間軸で音楽再生のタイミングを緻密にコントロールしながらファイルをエンコードする独自手法を「Encapsulation=カプセル化」することで、高音質を保ったまま、音源のファイルサイズを小さくできることが大きな特徴とする。
MQAのエンコーディング処理は44.1kHzから768kHzまでのリニアPCM形式のマスター音源に対応しており、エンコード処理されたファイルはALACやFLAC、WAVなど既存のデータコンテナに格納できる。従来のPCM系フォーマットと互換性があり、MQA非対応のプレーヤー機器で再生した場合はPCM 44.1kHz/16bitでの再生になることも覚えておきたいポイントだ。
■「Music」アプリをアップデートするとMQA再生が可能に
すでに“本家”メリディアン・オーディオから発売されているUSB-DAC「Explorer 2」と、ハイレゾ対応のヘッドホンアンプ「Prime」では今年の2月に実施したファームウェア更新により先行してMQA対応をスタートしている(山本氏によるレビュー)。ポータブルオーディオプレーヤーでのMQA対応は、オンキヨー「DP-X1」とパイオニア「XDP-100R」が初めてだ。各製品ともに、昨秋に製品が発売された時点で、ファームウェア更新でMQA対応を行う旨を宣言していたが、今回ついにこれを実現した格好だ。
「DP-X1」「XDP-100R」ともに、プリインストールされているオリジナルのハイレゾ対応プレーヤーアプリ「Music」のビルドを「1.1」から「1.2」に書き換えることでMQA音源の再生が可能になる。Google Playストアの自動更新リストにアプリが出てこない場合は、「music onkyo」などワードで検索して「更新」をタップすれば前準備は完了だ。
なお、今回のアップデートではプレイリスト作成まわりの機能もブラッシュアップされている。以前は対応していなかった楽曲一覧、ならびに再生画面からの「プレイリスト追加」や、再生画面からの「新規プレイリスト作成」に対応。再生画面からは既存のプレイリストへの追加も簡単にできるようになったので、ユーザーにとっては使い勝手が一段と向上したことが実感されるだろう。
■2Lレーベルによる「MQA Studio」音源が配信
e-onkyo musicで販売が始まったMQA音源の作品は、北欧のレーベル「2L」のタイトルで、カテゴリーはクラシックやジャズ系が多いようだ。初期取り扱いのMQAタイトルは約90作品になる。ストアのページに行くと、MQA音源のタイトル名や詳細のページのファイル形式に【MQA】と追記されている。
MQAの音源ファイルには2つの種類があって、上位の「MQA Studio」は録音スタジオやアーティストから、製作段階の全プロセスにおいて「Authenticated(お墨付きを与えられた)」されたマスター音源を元にエンコードされた作品を指している。
もう一つ、通常の「MQA」は異なる製作プロセス、オーセンティケーションの工程を経て、最終的にMQA技術によりエンコードされた作品だという。今回、e-onkyo musicで発売されたMQA音源は全てが「MQA Studio」であるようだ。各タイトルの詳細ページに行くと、ファイル形式のところに「MQA Studio」と記載されているので見分けられる。
MQA StudioかMQAかは、ファイルを再生したときに、プレーヤー機器側でLEDやアイコンを異なる色で点灯させ、違いを識別できるようにするルールがあるようだ。今回オンキヨーとパイオニアのプレーヤーは、MQA音源を再生すると、再生画面上に「MQA Studio」の場合は青、「MQA」の場合は緑のインジケーターが表示される。