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<山本敦のAV進化論 第96回>

風呂やキッチンでも手軽にテレビ。ブルーレイ再生もできる“プライベート・ビエラ”を使い倒す!

公開日 2016/06/22 11:38 山本 敦
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もしBDレコーダー“DIGAシリーズ”など、パナソニックAV製品のネットワーク視聴機能である「お部屋ジャンプリンク」に対応する機器があれば、レコーダー等に録画されたアーカイブにプライベート・ビエラからアクセスして再生できる。

筆者はソニーのDLNAに対応するBDレコーダー「BDZ-ET1100」を使っているが、残念ながら他社とのリンクはうまくいかなかったため、今回「お部屋ジャンプリンク」の検証はできなかった。もっとも、プライベート・ビエラ単体でもテレビ番組の録画から視聴までできてしまうのでもう十分な感じがする。

お部屋ジャンプリンクの機能も搭載されている。筆者宅のソニーのレコーダーでは残念ながら使えなかった

■厚めの壁がある部屋間でも目立つ受信エラーなし

筆者宅ではリビングにチューナーを置いてアンテナ線をつなぎ、インターネットには無線ルーターを使って接続した。設定のためモバイルアプリ等は不要だ。

初期設定時にWi-Fiルーターに接続、受信チャンネルを決める

モニターをカウンターキッチンに置いて、夕食の支度をしながらテレビを見たり、それほど広くないワンフロアの住まいなので自室にモニターを持ち込んで木製のドアを閉めても十分に電波は届くし、テレビも快適に見られた。

リビングと風呂場の間は厚めの壁が隔てているので電波が届かないかと心配したが、浴室のドアを閉じても目立つほどの受信エラーは発生しない。本体設定から感度と画質のどちらを優先するか選べるので、環境に応じて使い分けられる。まったく電波が届かない場合は無線LAN中継器を間に挟むといいだろう。

無線接続の安定感を取るか、映像の画質を取るか選択できる。アンテナレベルは浴室の中など視聴する場所に置いてチェックできる

モニターは電源ボタンを押せば素速く起動するし、静電容量式タッチパネルの感度も良好。まるでタブレットを操作している感じがする。

ユーザーインターフェースの出来映えも良い。画面に軽く触れるとホームメニューが表示され、アイコンをタップで選択したり、視聴画面を左右にスワイプしてチャンネル切り替え、録画リストをスクロールしたりシークバーによる頭出しなど指によるスワイプ操作がとてもスムーズにできる。Webブラウジングの際にはピンチイン・アウトによるズーム操作ができて、反応も非常によい。

画面を軽くタップするとホーム画面が表示される

再生画面の上端をつかんで下に向かってスワイプすると表示される「コントロールバー」からは視聴中の映像の画質・音質の選択メニューや、お風呂でのテレビ鑑賞に欠かせない「時計」の表示、タイマー機能の設定などが呼び出せる。

画面の上からスワイプして引き出す「コントロールバー」から画質・音質、タイマーの設定などが可能

モニター側は本体がIPX6/IPX7相当の防水仕様なのでお風呂やキッチンなど水回り対策は万全なのだが、側面にあるフタを開けると充電用のmicroUSB端子にSDカードスロット、イヤホン端子が露出する。この中は防水仕様になっていないため、子供と一緒に入浴しながらテレビを見る時などには、うっかり開けることがないよう注意が必要だ。

側面のフタを開けるとSDカードスロットやイヤホン端子や充電用アダプターを装着する端子があらわれる。フタの内側は防水仕様になっていないので、水場で使う時はしっかりフタが閉まっているか確認して使いたい

同様に湯船の中に長く浸けておくことはできないので、なるべくテレビを設置する位置は固定しておきたい。筆者宅の浴室はバスタブのコーナーにモニターを置けるスペースがなかったので、タオル掛けにS字フックを使って吊り下げスタイルで設置した。本体背面のハンドルは180度ぐるりと回転して4段階にポジションが設定できる。

わが家の浴室はコーナーのフラットなスペースが狭かったのでモニターを置けなかった

S字フックを使ってタオル掛けに吊り下げ設置をしてみた


画面がやや下に向かって傾くが、かえって浴槽に入った状態で映像が見やいポジションになった

スタンドの角度を変更して4つのポジションに固定ができる

■画質や音声モードも複数用意

画面の解像度は1,024×600画素。さすがにiPadほどの精彩感はないが、ノイズが少なくコントラスト感もはっきりとしたメリハリのある映像だ。

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