【特別企画】往年のブランド名は伊達じゃない
復活の「Aurex」を聴く。第一弾“ハイレゾ対応CDラジオ”は入門層にもオーディオファンにもおすすめ
さる3月1日に嬉しい驚きがあった。かつての東芝のオーディオブランド「Aurex(オーレックス)」復活のニュースが届いたのだ。
オーディオが急伸長した1973年、エレクトロニクスのリーディングメーカー東芝が満を持してオーディオ市場に参入、新聞にデカデカと掲載された広告を今でも鮮明に思い出せる。
筆者は「IC-70」という東芝製FM/AMラジオを中学生時代に愛用していた。その名の通り1970年代を目前に、当時の最先端の半導体技術から生まれた製品だ。深夜放送は若者の友で、ラジオはマストアイテムだった。
当時のトランジスタラジオは圧倒的にソニーが強かったが、集積回路を使ったOTL,OCL回路(技術)、機能を最小限の筐体で表現するパッケージングの両面で、IC-70はソニーのお株を奪う製品を送り出した。音質もクリアで透明感がありサイズを疑わせるワイドレンジ。当時の我が家にはソニーのFM/AMラジオもあったが、鮮鋭感主体のソニーとは一味違う繊細なテイスト。これがICの音か…。オーレックス登場に胸躍らせたゆえんだ。
オーレックスはカセットの音質を大幅に改善するAdress(ドルビーCの先駆)で一般的にも高い評価を得たが、1980年代半ばにゼネラルオーディオへと徐々に方向転換する。オーディオブランド、オーレックスの活動期間は比較的短かったが、半導体技術を活かした優れた製品が多い。
なかでも名機の誉れ高いのが、故・長岡鉄男氏が方舟で愛用したステレオプリアンプ「SY-Λ88」だ。故・斎藤宏嗣氏の試聴室不動のリファレンスだった3ウェイモニタースピーカーシステム「SS-100」の、ホーントゥイーターに音響レンズを装着した迫力のアピアランスも、今でもありありと目に浮かぶ。
■復活オーレックスの第一弾はハイレゾCDラジオ「TY-AH1000」
そう、技術の分かる玄人受けするオーディオブランドがオーレックスだったのだ。かくしてテクニクスに続くオーレックス復活のニュースに欣喜雀躍したわけだが、ブランド復活の製品第一弾は意外なものだった。
復活オーレックス第一弾製品が、ハイレゾCDラジオ「TY-AH1000」だ。
オーディオが急伸長した1973年、エレクトロニクスのリーディングメーカー東芝が満を持してオーディオ市場に参入、新聞にデカデカと掲載された広告を今でも鮮明に思い出せる。
筆者は「IC-70」という東芝製FM/AMラジオを中学生時代に愛用していた。その名の通り1970年代を目前に、当時の最先端の半導体技術から生まれた製品だ。深夜放送は若者の友で、ラジオはマストアイテムだった。
当時のトランジスタラジオは圧倒的にソニーが強かったが、集積回路を使ったOTL,OCL回路(技術)、機能を最小限の筐体で表現するパッケージングの両面で、IC-70はソニーのお株を奪う製品を送り出した。音質もクリアで透明感がありサイズを疑わせるワイドレンジ。当時の我が家にはソニーのFM/AMラジオもあったが、鮮鋭感主体のソニーとは一味違う繊細なテイスト。これがICの音か…。オーレックス登場に胸躍らせたゆえんだ。
オーレックスはカセットの音質を大幅に改善するAdress(ドルビーCの先駆)で一般的にも高い評価を得たが、1980年代半ばにゼネラルオーディオへと徐々に方向転換する。オーディオブランド、オーレックスの活動期間は比較的短かったが、半導体技術を活かした優れた製品が多い。
なかでも名機の誉れ高いのが、故・長岡鉄男氏が方舟で愛用したステレオプリアンプ「SY-Λ88」だ。故・斎藤宏嗣氏の試聴室不動のリファレンスだった3ウェイモニタースピーカーシステム「SS-100」の、ホーントゥイーターに音響レンズを装着した迫力のアピアランスも、今でもありありと目に浮かぶ。
■復活オーレックスの第一弾はハイレゾCDラジオ「TY-AH1000」
そう、技術の分かる玄人受けするオーディオブランドがオーレックスだったのだ。かくしてテクニクスに続くオーレックス復活のニュースに欣喜雀躍したわけだが、ブランド復活の製品第一弾は意外なものだった。
復活オーレックス第一弾製品が、ハイレゾCDラジオ「TY-AH1000」だ。